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2011/08/15
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私は、戦争とは、神が人間に、地球上の他の生物たちと同様に公平に与え給うた、
「生きるための必須のプログラム」だと思っています。

タンポポが、風が吹く日に、綿毛を空高く飛ばすように
竹が、地下茎を静かに這わせて竹林を広げるように

私たち人間も神からの抗えないプログラムに従って、
生きる勢力を広げようとしてきたのだと思います。

  鎌倉竹林 

私は戦争とは、動物行動学で説明が付くものであり、ヒトが生き物である以上、
この欲求から完全に切り離されることは不可能なのではないかと思っています。
これは、私が自然豊かな田舎で生き物たちにどっぷり浸かって子供時代を過ごした結果、
自然と掴んだ、確信に似た思いです。

太平洋戦争。
さきの戦争について、少し書いてみようと思います。

  *  *  *  *

太平洋戦争、という名称は、実は米国側から見た視点で命名されており、
日本では、昭和16年12月に内閣で正式に閣議決定され別の名前で呼ばれていました。

大東亜戦争(だいとうあせんそう)。

けれど、この名称は敗戦後、日本に進駐した「連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)」の
民間情報教育局(CIE)の政策によって、使用が禁止されてしまいます。
理由は、この単語には
白人の植民地侵略からの、アジア(大東亜)解放の「聖戦」』
という意味が込められていたからでした。

当時の世界は、欧米各国による植民地化ラッシュ(=進出)の真っただ中で、
地球上にあるかなり多くの国々が、どこかの国に支配される、植民地でした。
(地球上の8割とか9割の国が、どこかしらの植民地だったと聞いたことがあります)

黄色人種が住む日本、そしてアジアの国々も、他の有色人種が住むアフリカ同様、
当然、「支配される側」にあるべき、と欧米諸国が考えたとしても、
それは、それまでの歴史の流れからして、自然なことだったのでしょう。

太平洋戦争(大東亜戦争)開戦直前の1941年11月、アメリカから日本に提示された交渉文書
「ハルノート」には、彼らのそういった方向性での考えが明確に(=アメリカが日本を「どうしたいか」)が書かれていました。
これに関しては、長くなりそうなので各自調べて下さいってカンジですが、
要するに、アメリカから日本に対し、
直ちに全ての軍事同盟を破棄させ、海外における権益の全てと、領土の3分の1を放棄せよ という内容の、極めて厳しい要求が書かれていたため、それを受け入れるわけにはいかない日本が、やむなく太平洋戦争(大東亜戦争)開戦に至った、ひとつのきっかけととらえられています。
(原文はネット上で読むことができます。)

実はハルノートが提示される以前に、日本は、
中国大陸の権益拡大を目論むアメリカと、そこでの権益を失うことを恐れたイギリス等による経済制裁によって、石油などを禁輸されてしまい、資源の窮乏による国家的危機を迎えていました。
米国の要求通りに身を落とすか、戦って独立国として生きていくかの選択の中で、
「大東亜(アジア)を守る戦い」としての太平洋戦争(大東亜戦争)があった、ということだと思います。

えっ?悪いのは日本の軍部?日本は侵略者?アメリカは日本を止めただけで、悪くない?
そう思うのはなぜでしょう。 理由を、明快に説明できますか?

さて。皆さんは、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(“War Guilt Information Program”)、略称“WGIP”という言葉をご存知でしょうか。

これは、文芸評論家の江藤淳が第二次世界大戦(大東亜戦争)後に
GHQによる日本占領政策として行われた宣伝として提示したものです。
それによると、WGIPは、

>「戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画

であり、

>その計画の嚆矢である太平洋戰爭史と云う宣伝文書は、
日本の軍国主義者と国民とを対立させようという意図が潜められ、
この対立を仮構することによって
実際には日本と連合国、特に日本と米国とのあいだの戦いであった大戦を、
現実には存在しなかった「軍国主義者」と「国民」とのあいだの戦いにすり替えようとする底意が秘められている
。」

と分析しています。(参考資料→ウィキペディア「WGIP」

昭和20年、GHQは一般命令第四号に於いて
「各層の日本人に、彼らの敗北と戦争に関する罪、
現在および将来の日本の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任、
連合国の軍事占領の理由と目的を、周知徹底せしめること」

と勧告しています。

江藤は“WGIP”について

「「軍国主義者」と「国民」の対立という架空の図式を導入することによって、「国民」に対する「罪」を犯したのも、「現在および将来の日本の苦難と窮乏」も、すべて「軍国主義者」の責任であって、米国には何らの責任もないという論理が成立可能になる。大都市の無差別爆撃も、広島・長崎への原爆投下も、「軍国主義者」が悪かったから起った災厄であって、実際に爆弾を落した米国人には少しも悪いところはない、ということになるのである。」

としています。(同ウィキペディアより)

日本人が欧米人に抵抗するまで、世界の歴史の中で有色人種は、
当然のように「支配される側」でした。
でも、日本はそうはならなかった。

アメリカは恐れたのだと思います、簡単にはやられなかった、「日本人の底力」を。

どうしたら日本という国の国民を、永遠に立ち直れないようにできるか、考え抜いたあげく、
GHQは徹底的に国民を洗脳する方法を考え付いたのでしょう。

WGIPについて、江藤はまた、このようにも分析しています。

>「もしこの架空の対立の図式(=※第二次世界大戦は、アメリカと日本の戦争ではなく、軍部と国民との戦争であった)を、現実と錯覚し、あるいは何らかの理由で錯覚したふりをする日本人が出現すれば、CI&Eの「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」は、一応所期の目的を達成した といってよい。
そのとき、日本における伝統的秩序破壊のための、永久革命の図式が成立する。
以後日本人が大戦の為に傾注した夥しいエネルギーは、二度と再び米国に向けられることなく
もっぱら「軍国主義者」と旧秩序の破壊に向けられるに違いない

と。(同ウィキペディアより。※印は、しおん注。)

敗戦によって、戦勝国の思想コントロール下にくだった私たちは、教科書や学校やテレビで
「日本は悪い国。世界の他の国は違うけど、日本は悪い」と徹底的に刷り込まれてきました。

果たしてそれは、100パーセント、真実だったのでしょうか?

私は、戦争という大きな動きを肯定しません。
なぜなら、ヒトが、自身の生きものとしての能力を超えた、大量殺戮という技術を手にしてしまった以上、ひとたび戦争が起これば、ライオンが縄張り争いをするような素朴な領土争いでは済まないからです。

しかし、最初の話に戻りますが、私は、戦争とは
悠久の時の流れの中で、ヒトが他の生き物たちと同様、連綿と続ける以外になかった、
避けることがきなかったサイクルだと思っています。

私たちは開国と同時に、世界に出会いました。
そして、世界中の国々が生きる範囲を広げるべく覇権争いをしている大きな流れにいやおうなく飲み込まれ、その中で「支配される側」には簡単にはなれなかった、支配されることにあらがう力とプライドを持っていた民族だったのだろう、と思います。

戦後65年。今こそ読んで欲しい言葉たちをご紹介したいと思います。
インターネットがなければ、日本を「悪者」と決めつける教科書しか知らなければ、
永遠に出会わなかった言葉たちが、ここにあります。

字数制限につき、後編に続きます。
続けて読めるよう、この日記の下に配置するよう、書きました。
   ↓  ↓  ↓  ↓
◆◆日記の後半部分へ跳んで、続きを読む。◆◆


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Last updated  2011/08/15 06:51:39 AM
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