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本書は、研究開発のやり方ではなく、組織において、研究開発をどう運営・管理していくかについて述べた本です。
研究者は、自分の興味のある内容を研究したいかもしれませんが、大学ではないので、組織戦略と繋がらないとアウトプットどころか単に人、モノ、それにかかる金が浪費されてしまうことになります。そのため、研究のテーマの案出、プロセスの管理、人材の育成等により、組織に有用な研究開発のマネジメントが重要となるわけです。 組織にもよるでしょうが、研究開発の管理者はしばしば研究に詳しくなかったりするので、研究者任せになり、結果的に組織と現場の両方が不幸となることがあります。本書はそのため、管理者に対し、研究そのものの専門家ではないが、目利きであれということを強調しています。 本書を読んで思ったのは、研究開発は専門性が高いので、門外漢からすると、研究や研究者達を理解するハードルが高いかもしれませんが、ハードルの高さを除き、部下の業務内容や部下の能力を理解しなければならないといったことはどの職種でも共通しているということでした。研究はよくわからないし、とか、よくわからないけどすぐにすごく役に立つものを作れ、とか、管理者は思いがちですが、管理する概念は同じなので、理解を試みる姿勢が重要と思いました。その理解のハードルを下げるものとして本書はわかりやすいと思います。 研究開発マネジメントの“強化書” [ 産業能率大学総合研究所 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月21日 15時46分15秒
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