Second Wind　　嗚呼、くりむぞん

はっきり言って、面白くない試合だった。

別に大差で勝つようなことは期待していないのだが。
強行日程による疲労、強烈な蒸し暑さ、来日後すぐの試合、チームとしてまだまとまっていない等、エクスキューズは枚挙に暇がない。
すべてはクラブ側のマーケティング優先のコンセプトに原因がある。
ただの親善試合と言ってしまえばそれだけなのだが、あまりにも日本のファンが舐められているような気がした。

日本のファンも舌が肥えてきたようで、銀河系軍団でコーティングされた餌をちらつかされても、その裏にあるカネの臭いを嗅ぎ分け、簡単には飛びつかなくなった。
チケット販売の不調、成田への出迎えの減少、恐らく視聴率も期待したほどではないのではないだろうか。

それよりもレアルは大丈夫だろうか。
そもそも好きではないクラブなので心配する筋ではないのだが、控えとレギュラーの差がさらに開いてしまったように見えた。
コンビネーションに関しては、今後練習や試合を重ねていくうち解消されるのだろうが、プレイの質があまりにも雑すぎる。
まあ、それでも何とか上位に食い込めるだけのタレントは揃っているのだが。

しかしこの様な低調な試合を来年以降も続けて行けば、いくらマスコミが煽ってもジリ貧になることが予想される。
ファンは銀河系のスペクタクルを見たいのであって、疲れきってミスばかりの白いチームを見たいのではないのだから。

レアルでの最後の勇姿となるかもしれないフィーゴの真剣なプレーが印象に残っただけの試合だった。