テーマ:ヴィッセル神戸(4895)
カテゴリ:ヴィッセル神戸
何とも表現のしにくい試合であった。
しかし、痛恨の敗戦であることには、疑う余地も無い。 前半から早いプレスと右サイド中心のサイド攻撃でペースを握る。 横浜戦と比較し、フィニッシュまで持ち込むことが多い。 しかし殆どがキーパーの正面を突く。 湘南はサイドから中央へ折り返すといったパターンが殆どで、しかもクロスの質が悪い。 シュートを打たれることも無く、連携面で不安を覗かせていたが失点するイメージは湧かなかった。 点を取れそうで取れない膠着した状態のまま前半終了と思われた時、不用意なファールからフリーキックを与え、失点。 後半に入って、前半に少し目立っていた縦への意図の無いパスが少なくなる。 中央を経由し、左右へ振る、あるいは中央へスルーパスと、前半より攻撃にバリエーションが出てきたように感じた。 ターニングポイントは三浦の交代。替わったバロンはボールを落ち着けることができない。 次第にキープされる時間が増える。縦へのロングばかりが目立つ。 そのいやな時間に、トーメが退場。万事休す。 残された選手たちは最後まで攻め続ける気持ちは伺えた。 バロン、北本の惜しいシュートもあった。しかし最後までゴールは割れず、そのまま終了。 非常に、非常に痛い敗戦となった。 徳重には、あのフリーキックに飛び出すという選択肢は無かったか。3歩前に出れば悠々キャッチすらできただろう。 DF陣とのコンビネーションにも不安が残った。荻の積極的な飛び出しとは対照的。あわやお見合いというシーンが二回ほどあった。 坪内は、今日はパスの精度が悪すぎた。意味の無いフィードはリズムを壊す。 丹羽には、ホルヴィの代役は荷が重かったか。中央を省略した攻めが多かったのは、丹羽へボールが通らなかったのが主原因に思えた。 近藤は休み明けとは思えない程、溌剌としていた。ターンの巧みさは秀逸。後はフィニッシュの精度。 バロンはやはり、今は出すべきではないだろう。ヘッドではせり負け、トラップが大きいためポストもこなせない。 正面フリーのシュートもキーパー正面。恐らく三浦が前半痛めたのが交代の原因だと思うが、茂木に代わった田中の動きが可能性を感じさせただけに悔やまれる。 エメルソン・トーメ。非常に残念である。自分のミスから突破され、あわてて追いかけPK献上。よりによってボトルを蹴り上げ退場と、まさに追い上げムードに水をさす結果に。 速さは無いが、落ち着いたプレーで安定していただけに、ここは堪えて欲しかった。 横浜戦でも頭に血が上っていたように見えたが、こんなことで大切な時に退場とは。 ジャッジにフラストレーションが溜まっていたのは非常に理解できるが、しっかりと反省して欲しい。 スタジアムまで大渋滞に巻き込まれ、フラストレーションの溜まったすっきりしない状態で、まさにすっきりしない試合を見せられた。 サポーターの怒声に振り返って頭を下げていた近藤の姿が、やけに脳裏に焼きついた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 3, 2006 08:06:19 PM
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