テーマ:ヴィッセル神戸(4886)
カテゴリ:ヴィッセル神戸
J1-第三節 2007/3/17(SAT)
横浜Fマリノス対ヴィッセル神戸(日産スタジアム) ○1-4 神戸が日産スタジアムに戻ってきた。 立ち上がりはまずまず。前への意識が高く、田中、ボッティを経由し、サイドチェンジを繰り返しながら前へ。ただ最後でアイディアがなく、弾き返される。 徐々に右サイドを中心に攻撃を受け始める。ただ、横浜も誰が何をしようとしているのかよく解らない攻撃で、ゴールを割られる可能性は少ない。 神戸も、コンパクトではあるが引き過ぎになり、ボールを奪取しても前に人がおらず繋がらない。時おり大きく出しても、高さでは中澤にかなわない。 膠着した状況は、相手GKの退場まで続いた。セットプレイから大久保の神戸初得点。 その後がいけない。油断した訳でもないだろうが、鈴木の流れるワントップに対応できず、軽い守備も相まって、ボランチの上野に決められる。この時間、明らかに浮き足立っていた。同点のまま前半終了。 後半は、両サイドが積極的に攻めあがることで相手のサイドを封印し、その結果鈴木を孤立させた。 二点目は相手のミスだが、倒れず冷静に決めたレアンドロには、本物の匂いがする。 三点目、ピンポイントパスを出した内山、中澤をつり出させた近藤の動き、反転後のシュートが速いレアンドロ。いい連携だった。 四点目は相手の足も止まっていたが、近藤のワントラップスルー、それを感じGKの逆を突いた大久保が技あり。 気がついたのは、後半に入ってからバタバタせず、緩急をつけた攻めに終始していたこと。徹底したことで横浜の焦りを誘い、逆に神戸にとっては落ち着いた動きを引き出していた。 榎本は、飛び出しに若干の不安を見せたが、ボールへの反応、コーチングはよし。ブーイングに多少動揺したか。 最終ライン、北本は前後左右への動きは中澤より上。安定したプレーでDFラインに落ち着きを持たせた。河本は今日はフィードが今一。朴へのマークがきついのは想定内。違う手も必要。 左SBの坪内は、失点の原因となってしまった。大久保が抜かれるのは想定できるが、坪内が一発で抜かれては守備の構築が間に合わない。攻撃ももう一つで、前半で交代。 茂木については、前半20分頃から山瀬の対応に苦しむも、よく抑えたと思う。クロスを上げさせる前の対応も堂に入ったもの。このまま成長すれば、かなり面白い。 中盤、田中は前半はタメを作り散らし役に徹した。後半はやや単調なパス回しに終始した。もう少し前へのチャレンジが見たい。大久保の得点後、相手の早いキックオフを冷静に阻止したことは大いに評価したい。ボッティについてはとにかくボールをロストしない。FK、CKも上手い。オフザボールの動きでスペースを作れる。もう少し朴との連携が取れれば、神戸の右サイドの攻撃力はJ1でも上位になるだろう。 今日も右SHの朴康造は、さすがに中澤が相手では自由に行かない。ただその動きで、逆サイドが活性化した。 大久保は、一点目はともかく、二点目は流石と思わせるもの。得意な形から、キーパーの裏をかいて、枠にきれいに放り込む。近藤との相性は良さそう。 レアンドロはとにかく冷静。シュートをふかさない。昨年まで苦しんできた、決定機でのシュートミスを減らしてくれる存在。オフザボールの動きも秀逸。ただ前半少し下がり過ぎで、なかなかボールをキープできない原因となった。 今日は黒子だった近藤は、シュートには躊躇が見られるも、よく周りが見えている。大久保へのワンタッチスルーは圧巻。そろそろ得点が欲しい。 驚きが内山。J1二戦目とは思えない落ち着きで、特に攻撃性を見せた。後は彼我が同数時の守備を見たい。 まだ明確な形ではないが、新しい形を見せ始めている神戸。 大久保やレアンドロが、足りなかったピースに成り得るのか。 非常に楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 18, 2007 12:00:33 PM
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