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カテゴリ:映画 香港・中国・台湾の監督
ウォン・カーウァイ「欲望の翼」シネ・リーブル神戸 どこか南の国の緑の森(?)の俯瞰の映像が印象に残った映画でしたが、ここのとこる続けて見ているウォン・カーウァイ監督の3本目、「欲望の翼」をシネ・リーブルで見ました。
上のチラシは今回のウォン・カーウァイ監督特集のチラシですが、この映画は特集には入っていません。人気・便乗・上映です。いつものシネ・リーブルの倍以上のお客さんが座っていらっしゃいました。 緑の森の俯瞰の映像をボンヤリ見ながら「ああ、このシーン知ってるわ。」と、初物だと思い込んでいたこの監督を見たことがあることにようやく気付きました。ただ、覚えていたのは何度か繰り返されるそのシーンだけでした(笑)。 前回見たときに、幼児売買で売られ、買われて成長した主人公の青年 ヨディ(レスリー・チャン)の描かれ方に、マザー・シップに対する、ちょっと異常なこだわりがある気がして、そういう、話の展開に強く引っかかったことをふと思い出しましたが、今回は、全く気になりませんでした。 むしろ、登場する男女の関係の所在なさの撮り方が印象的でした。だからストーリーが頭に残らないのでしょうね。何通りかの男女関係が描かれていたと思いますが、どの関係も「確か」ではないのですね。 作品全体が、映画の最初のほうでヨディ(レスリー・チャン)が、売店の女の子(マギー・チャン)に語る「1分間の記憶」に喚起されたイメージに支えられた出来事の連鎖としてみていたのですが、地上に降りてくることができないのは、母に捨てられた人間の哀しみというよりも、人間そのものの哀しさとしてみました。 まあ、二度目に見ているわけですから、当たり前なのですが、ヨディと女性たちとの別れも、ヨディの唐突な死も、「きっとそうなるよな」という、予定不調和なのに、予想通りの展開でしたが、最後のシーンのトニー・レオンの登場は、やっぱりわかりませんでしたね(笑)。まあ、そういう登場のさせ方をする監督なのでしょうね。 それにしても、この映画が、結構人気があるらしいことが、やっぱりボクにはわかりませんでした。レスリー・チャンという俳優さんが人気がある(?)、あった(?)のでしょうか?ボクには、キンキ・キッズとかいう二人組の、丸顔の少年に見えるのですか(笑)。 脚本・監督 ウォン・カーウァイ 製作 ローヴァー・タン 製作総指揮 アラン・タン 美術 ウィリアム・チョン 撮影 クリストファー・ドイル 編集 パトリック・タム 音楽 ザビア・クガート、ロス・インディオス・タバハラス キャスト レスリー・チャン(ヨディ) マギー・チャン(スー・リーチェン) カリーナ・ラウ(ミミあるいはルル) アンディ・ラウ(タイド:警官) ジャッキー・チュン(サブ:ヨディの友達) レベッカ・パン(レベッカ:ヨディの養母) トニー・レオン(ギャンブラー) 1990年・95分・香港 原題「阿飛正傳」「 Days of Being Wild」 日本初公開 1992年3月28日 2022・09・17-no108・シネ・リーブル神戸no165 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.10 21:57:18
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