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カテゴリ:徘徊日記「日帰りでお出かけ」
千早城跡徘徊(その3) 徘徊日記 2022年10月29日(土) 南河内あたり
さて、下山です。石段の道ではなくてヒノキ林の道を下り始めたところに赤い実を付けたかん木がありました。マムシグサの実ですね。巻頭を飾るのにふさわしい禍禍しさですが、田舎で大きくなったぼくには懐かしい実です。 こちらから登ってこられる方もありました。マア、同じくらいのお年のご夫婦らしいカップルでした。こちらは下り道ですから余裕ですが、なかなかお元気でした。 山の中の道を降りきって、金剛山の登山道に出たところに地図がありました。金剛生駒国定公園だそうです。 登山道の脇には石仏です。真言が書いてありますが、唱えるのは忘れました(笑)。マア、いつものことです。 藪のなかから湧き水も出ていました。マア、とりあえず一口いただきます。おいしいような、ただの水のような、そういうことに鈍いんですよねぼくは。 「ちょっと、ノアザミよ。これ、写真、写真!」 まあ、うまく撮れていませんが、チッチキ夫人の要望です。 水場の近くに、もう一人、石の仏さんがいらっしゃいました。 金剛山にのぼる人、下りてきた人、結構、人通りのある山道です。でも、圧倒的に下山の人が多いですね。昼前くらいの時間でしたが、皆さん、かなり朝早くから登って降りていらっしゃったようです。 前を歩いていたチッチキ夫人が、草むらを指さして呼んでいます。 「ねえ、これ、水引草よ。」 ほんとうは、ここからふもとの駐車場のあたりまで、もうちょっとあれこれ書いて「下山」編を終わるつもりでしたが、ちょっと無視されて癪なので、水引草にこだわって引用しますね。 のちのおもひに 立原道造 但馬の田舎暮らしの少年が京都の町中で下宿しながら予備校通いの1年を送ったのは、50年前の事なのですが、その時、生まれて初めて覚えた詩がこれなのですね。 今となっては、四季派の抒情詩の代表のような詩を口ずさむ少年だったというのは、何とも恥ずかしい話なのですが、たぶん、初めての一人暮らしで、「夢はいつもかえって行った 山のふもとのさびしい村に」の一節に惹かれただけなんでしょうね。だって、水引草って初めて見たんですから、この日(笑)。ほんと、いい加減なものですね。 というわけで、下山編、もう少し続くかもです。 ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.12.07 10:39:09
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