懐中時計 修理記録 ①
ヤフオクで落札した ジャンクな懐中時計を 修理して動くようにしてみます。その記録を書いてみました。興味のある方は暇つぶしにでも読んでみてください。落札した懐中時計は 精工舎(現在のSEĪKО)の EMPĪRE(エンパイア)という16型の時計です。鉄道時計で人気の19セイコーとは 一回り小さいです。しかし、ムーブメントの配置などは 19セイコーととても良く似ております。いわば 19のミニバージョンというところでしょうか。ちなみにこのエンパイアは 昭和9年ごろの物みたいです。大東亜戦争より前のものですね。いまから80年以上前の ビンテージものでしょうか。懐中時計は当時で言えば ハイテク機器 この時代ですから 時計を作れるなんて白人しかいないような時代に、実に日本人は 欧米から吸収した技術をもとにして改良に改良を重ね自前の技術を編み出し、懐中時計を作っていたのですね。すごいとしか言いようがない。さすが大和民族 さすがSEĪKО。このエンパイアという意味は 『帝国』です。当時のことなので さしずめ大日本帝国を意味していたのですかね。欧米列強の帝国主義などに負けないぞという当時の日本人の心意気が 伝わってくるようです。熱いですね。日本人でも 懐中時計ぐらい作れるぞ。という感じですかね。さて前置きはこのくらいにして 実物を見てみましょうかね。クロムメッキの文字盤に なにか厳かな 華のような絵柄が入った 気品ある製品です。しかしながら 龍頭が折れており ゼンマイをまくことも 針を動かすこともできないトホホな状態になっております。さて、仕方がないので 風防と長短針と秒針をとり外してみます。文字盤を取り外して、ホルダーにセットしてみました。角孔車と丸孔車に光が当たって見にくいです。写真の撮り方が下手ですみません。でもEMPĪREの 刻印がカッコいいですね。日本の懐中時計は 外国品に比べて ゴテゴテした飾りがなくてすっきりしています。僕は好きだなぁ。しかし 全体的に歴史の汚れという感じで ケッコウ汚れておりますです。日の裏側は こんな感じ。こちらもかなり 汚れております。果たして こんな時計動くのでしょうか?なんとか 動くようにして 昔日の栄光を蘇らせてあげたいです。というわけで 今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。