テーマ:パンを焼こう!(15234)
カテゴリ:旅
一昨日まで10日間ほど、ベルリン、ゲーリッツ
(一年前の日記「ゲーリッツのヴェラ」で詳しく書いた、ポーランドと国境を接する美しい町)、エルツゲビルゲ(ドレスデンの南にある山脈)にある、小さな村ビーネンミューレに出かけていました。 これまでパン用の色々な粉は、インターネットで見つけたベルリンの粉屋さん、Mehlstuebchenから取り寄せていました。 わたしが見つけた限り、唯一、フランス製のバゲット用の粉を売っているからです。 この店は有機栽培のさまざまな粉も売っているので、ライ麦、スペルト小麦、小麦、パン用のスパイスなどもついでに取り寄せていました。 値段は、市販の二倍以上になるのですが、安心でおいしいのと、粉を買って運ぶ手間がないのとで、毎回、まとめて買っていたのです。 それでも、難は運賃! 運賃だけで、数キロの粉が買えてしまうことを考えると、くやしくて(根がケチなので・・・)。 ところが、この粉屋さん、偶然にも娘夫婦が住んでいる家のすぐ近くだということが一年ぐらい前に判明しました。 場所は、Schoenebergという西側の地区のLeberstrasse。 それで、今回やっと店を訪ねてみました。 Berlin, Mehlstuebchen posted by (C)solar08 ここは小さくて、気さくで、店員の笑いが絶えない、可愛いお店。 この日は、ふだんは警官だという男性も、どういうわけか店員のようなふりをして、客とおしゃべりばかりしていました。 粉のほか、自家製のパンも売っていて、店内でコーヒーを飲みながら、焼きたてのパンをいただくこともできます。 この店がパン焼き教室を開いていると聞いたので、店の人に、「誰が教えるのですか?」と聞いてみました。 「私よ」と答えたのは、若い女性。 それで、いつもの悩み、バゲットのクープとか気泡のことを打ち明け、店頭に出ているバゲットを指さして、「こういうクープ、どうやって開けるの?、どうやって成形しているの?」と矢継ぎ早に質問しました。ところが彼女曰く 「ああ、これはオーブンがやってくれるのよ。特定の場所に熱を当てるみたいよ。 成形っていっても、ただグルグル巻くだけよ。 気泡?クープ?私だって、家のオーブンでは気泡なんて出ないわよ」というタメになるお答え。 がっかりしましたね、正直言って。 まあね、この店は形にこだわらないものとみえ、バゲットのクープはぽっかり開きすぎて、となりとつながっているものもありました。カンパーニュも写真を見てのとおり、日本人のみなさんがお焼きになる完ぺきな外観とはくらべようもないです。 Mehlstuebchenのパン posted by (C)solar08 でも、さすがプロ。コーヒーといっしょに食べたクロワッサンは形も味も完ぺきでした。 今回は連れの車で来ていたので、運賃節約のために、粉の買いだめをしました。 気がついたら、二十キロ近くの粉を買っていました(それでも四千円余りですから日本よりは安いでしょうね)。 でも、無計画に買ったので、やたらバゲット用のタイプ65(バゲット用はこれしか手に入らないのです、ドイツでもフランスでも)が多いことに気がついたのは、フライブルクに戻ってからです。ああ、これからバゲットばかり焼くことになりそう。 フォカッチャ用のミックスも試しに買って、焼いてみました。 これはバゲットとちがって、気泡もたっぷり、簡単に焼けるのでびっくり。 フォカッチャ posted by (C)solar08 でも、このパンは柔らかいので、ドイツ人向きではないようです。 「チャバッタの方が固くておいしい」と言われてしまいました。 そうですね。歯にはやさしいけれど、フワフワパンは何だか歯ごたえがなくて、噛みしめて味わうには、もの足りないのは確かです。 というわけで、非常食用に冷凍庫行き。 今はまた、ライ麦とスペルト麦とクルミで、ライ麦サワー天然酵母パンを焼いています。代わり映えがしませんが、結局、ここに戻ってしまうのです。 やっぱり課題はバゲットですね。あああ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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