テーマ:パンを焼こう!(15288)
カテゴリ:旅
一昨日まで10日間ほど、ベルリン、ゲーリッツ
(一年前の日記「ゲーリッツのヴェラ」で詳しく書いた、ポーランドと国境を接する美しい町)、エルツゲビルゲ(ドレスデンの南にある山脈)にある、小さな村ビーネンミューレに出かけていました。 これまでパン用の色々な粉は、インターネットで見つけたベルリンの粉屋さん、Mehlstuebchenから取り寄せていました。 わたしが見つけた限り、唯一、フランス製のバゲット用の粉を売っているからです。 この店は有機栽培のさまざまな粉も売っているので、ライ麦、スペルト小麦、小麦、パン用のスパイスなどもついでに取り寄せていました。 値段は、市販の二倍以上になるのですが、安心でおいしいのと、粉を買って運ぶ手間がないのとで、毎回、まとめて買っていたのです。 それでも、難は運賃! 運賃だけで、数キロの粉が買えてしまうことを考えると、くやしくて(根がケチなので・・・)。 ところが、この粉屋さん、偶然にも娘夫婦が住んでいる家のすぐ近くだということが一年ぐらい前に判明しました。 場所は、Schoenebergという西側の地区のLeberstrasse。 それで、今回やっと店を訪ねてみました。 Berlin, Mehlstuebchen posted by (C)solar08 ここは小さくて、気さくで、店員の笑いが絶えない、可愛いお店。 この日は、ふだんは警官だという男性も、どういうわけか店員のようなふりをして、客とおしゃべりばかりしていました。 粉のほか、自家製のパンも売っていて、店内でコーヒーを飲みながら、焼きたてのパンをいただくこともできます。 この店がパン焼き教室を開いていると聞いたので、店の人に、「誰が教えるのですか?」と聞いてみました。 「私よ」と答えたのは、若い女性。 それで、いつもの悩み、バゲットのクープとか気泡のことを打ち明け、店頭に出ているバゲットを指さして、「こういうクープ、どうやって開けるの?、どうやって成形しているの?」と矢継ぎ早に質問しました。ところが彼女曰く 「ああ、これはオーブンがやってくれるのよ。特定の場所に熱を当てるみたいよ。 成形っていっても、ただグルグル巻くだけよ。 気泡?クープ?私だって、家のオーブンでは気泡なんて出ないわよ」というタメになるお答え。 がっかりしましたね、正直言って。 まあね、この店は形にこだわらないものとみえ、バゲットのクープはぽっかり開きすぎて、となりとつながっているものもありました。カンパーニュも写真を見てのとおり、日本人のみなさんがお焼きになる完ぺきな外観とはくらべようもないです。 Mehlstuebchenのパン posted by (C)solar08 でも、さすがプロ。コーヒーといっしょに食べたクロワッサンは形も味も完ぺきでした。 今回は連れの車で来ていたので、運賃節約のために、粉の買いだめをしました。 気がついたら、二十キロ近くの粉を買っていました(それでも四千円余りですから日本よりは安いでしょうね)。 でも、無計画に買ったので、やたらバゲット用のタイプ65(バゲット用はこれしか手に入らないのです、ドイツでもフランスでも)が多いことに気がついたのは、フライブルクに戻ってからです。ああ、これからバゲットばかり焼くことになりそう。 フォカッチャ用のミックスも試しに買って、焼いてみました。 これはバゲットとちがって、気泡もたっぷり、簡単に焼けるのでびっくり。 フォカッチャ posted by (C)solar08 でも、このパンは柔らかいので、ドイツ人向きではないようです。 「チャバッタの方が固くておいしい」と言われてしまいました。 そうですね。歯にはやさしいけれど、フワフワパンは何だか歯ごたえがなくて、噛みしめて味わうには、もの足りないのは確かです。 というわけで、非常食用に冷凍庫行き。 今はまた、ライ麦とスペルト麦とクルミで、ライ麦サワー天然酵母パンを焼いています。代わり映えがしませんが、結局、ここに戻ってしまうのです。 やっぱり課題はバゲットですね。あああ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ウマけりゃいーですよぉ♪
どれもおいしそーなパンですよね。ヨーロッパはパン文化なんだなぁ・・・って、うらやましく思いますね。 アメリカのパンはまっずいっすから!ってゆーか、アメリカって食が乏し過ぎると思います。ウマいものって、なんだ!?って感じですもんね。 島にも美味しいパン屋さんなんかありません(涙) (2009/06/25 06:30:28 AM)
家で食べるのは形よりも味だわ、と言い聞かせながらわたしも相変わらずのパンを焼いています。
でも、お店でも味重視なんでしょうね。 それはそれで、アリですよ~。 わたしの不細工パンでも、お店で売っているのよりも はるかにうま~と、家族は食べてくれますから(笑)。 やはり手で捏ねると自分の手の常在菌が、我が家の味にしちゃうのかしら・・・。 (2009/06/25 12:18:36 PM)
そう、うまけりゃいいと思っているものの、ほかの方(日本のブロガーさんたち)が完ぺきに焼いているのを見ると、野心がわくんです。
ヨーロッパ、とくにドイツ語圏のパンは味が深くておいしいです。北米とかイタリアなど白パン中心の国に行ってとくに感じます。 アメリカの食が乏しいといっても、色々な国(出身)の人がいるから、多様でおいしくなりそうなのに、どうしてそうならないんでしょうねえ。 おいしいパン屋さん、島で開いたら??? (2009/06/25 07:33:01 PM)
形よりも味を重視できることこそが、ホームメードの最大の意義ですね。
ドイツのパンは、工場生産のチェーン店のものは形ばかりで、味がいまいちですが、個人の店やエコショップのは、形よりも味だと思います。あんまり形にこだわらないみたい。 手の常在菌ね。パンをしょっちゅう焼いていると、家の中に酵母が常にただよっている状態になるんじゃないでしょうか。 (2009/06/25 07:38:19 PM)
この写真のパン食べた~い
カンパーニュが大きく見えます 形は気にしないと言えますが 葡萄に置き換えると 作ってる方は味は勿論 形が命 なので日本人だなぁ~なんて思いました (2009/06/26 01:00:43 PM)
この店のパン、形はともかく、味はよいみたいです。
そうですね、日本は野菜、果物、包装にいたるまで、形が命みたいなところがありますね。こちらから出かけていくと、果物の形や大きさが完ぺきすぎて不自然に見え、逆に買う気がおこらなくなります。ブドウもこちらのは小粒で種ありで、見栄えは冴えません。日本のすばらしいブドウはもう、御菓子の感覚、ぜいたくすぎて(でもおいしいですが)。 (2009/06/26 06:08:57 PM)
見た目より味!っていいですね(笑)
パンが主食の国のパンは、やっぱりとっても美味しいのだろうな~。 私はご飯党なので、パンの国で暮らす事になっても、やっぱりご飯を食べちゃいそうです。 小麦粉を大量購入されたあたり、Solarさんはすっかり毎日パン食ですか? (2009/06/26 07:57:55 PM)
いえいえ、私もご飯党です。粉はひたすら焼くためのもの、パンは朝だけです。お昼は麺類か夕食の残り+ご飯。夕食は洋食ならばじジャガイモが主食(主とは言えませんがご飯がわり)、和や中華なら自然米(殻つきの米)か白米です。やっぱりご飯の方がたくさん食べてしまいます。でも、なるべく炭水化物を減らすべく努力しています(って、いまお煎餅をかじってますが)。
(2009/06/26 10:16:12 PM)
例の小麦粉屋さんにいらしたんですね!
私もクープも気泡もまだまだ納得できるものができません。難しいですよね。。ぜひコツがわかったら教えてくださいね! そういえば私が教室で教わったのは最近は見かけないおじいさんでした。その方だったら色々親切に教えてくださったかも。。 おじいさん先生曰く、クープはカーペット用カッターが一番だとのことで愛用されていましたよ。私はクープナイフを持っているので買いませんでしたがスゴイ切れ味でした。ぜひお持ちでなければ試してみては? (2009/07/14 09:40:55 PM)
こちらこそごぶさたしてます。
そう、いったんですよー。オジサンみたいなパンマイスターもいたけれど、教えないみたい。この若い子はあまり頼りになりません。 やっとこのごろクープは開いて、ちょっと気泡もましになりました。参考になったのは、ドイツのネットのeinervonunsというHMの人の記事。こねる時間がものすごく長いんです。原因の大半はここにありそう。 クープ用のナイフがないので、最初からカーペット用カッター使ってますが、原因はナイフではないみたい。開いたクープからモコモコと盛り上がってほしい、クラムがモチモチでなくて、すっきり乾いているバゲットが焼きたいです。日本にはたくさん完ぺきに焼かれる主婦の方々がいらっしゃるみたいで、すごいと思います。 (2009/07/14 10:14:53 PM) |
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