テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:料理・パン焼き・菓子・食材
どこかのプログ(日本の)に「トマトにはかならずアルペンザルツをかける」と書かれていた。
こう読むと、なにかとくべつ高級のお塩のような印象を受ける。 でも写真を見たら、あら、これはこちらのどこのスーパーでも売っている、ごくふつうの食塩ではないですか。 昔は、わたしも買っていた、というか選んで買ったのではなくて、単に一番よく見かける塩で、一番安かったから。ヨードとフッ素入りのアルペンザルツ(これは日本では売っていないみたい)。 アルペンザルツは筒型の容器が便利なので、今も容器だけは使って、中にはいくらかグレードアップして、ビオの海塩で、塩をサラサラにする素材無添加というのをもっぱら使っている。 日本ではアルペンザルツは高級とみなされているのなら、たぶん高いはず、と思って、ネットショップで見たら、あらあら驚いた。500g入りで700円以上だって!! こちらのスーパーでは、日本円に換算して130円くらいで売っている。 すごいわねえ。5倍以上のお値段。 まあ、当然といえば当然。 日本製の醤油やなんとか味噌(日本のスーパーでごくごくフツーに見かける大衆用の商品)も、こちらで買えば、日本よりはずっと高くなるのだから。輸入の手間、関税、運賃などなどが加算されるのと、希少価値のものは高くなるのは当たり前といえばそうだけれど。 けれども、もしかしたら、お値段が高いからこそ、高級感がかもしだされて、喜ばれ、選ばれ、売れる、という面もあるのかもしれない。 もし、アルペンザルツが日本の塩と同じような値段だったら、「これって特別の塩なのよ」という気持ちもなくなるだろうしな。 もしかして、アルペンザルツっていう名前が高級に感じるのかな。アルペンっていったって、アルプス産というわけじゃなくて、単に岩塩だというだ。わたしは岩塩の塩よりも、海の塩の方がミネラルが多いということで、こちらを使うようになった(ホントかどうか知らないまま)。これも思い込みかな。 なんて、くだらないことを考えて、仕事から気持ちがそれた。 うー、たかが塩のことで、なんで考えたりするんだろ。 化粧品にも同じことが言えるかもしれない。 理由なくお値段が高いだけで、たとえ成分は似たようものでも、高級感が出て、そのおかげで売れるということはありそう。わたしも昔は一時期、そういう化粧品を買っていた。 900円の化粧クリームと9000円のをくらべたら、9000円の方がアンチエージングに効きそうに感じてしまうから不思議だ。 ある知人のシルバーレディーが、ながいことS生堂のど高い高級化粧クリームをずっと使っていた。S生堂の化粧品はドイツではお高いけれど、この高級クリームはさらにど高い。 あるとき、彼女は決心した。 「鏡をみたら、もうしわだらけ。これらのしわは今さらのばせるわけでもない。高いクリームを使っても、使わなくても同じみたい。やーめた!」 やめてふつうのクリームにしても、しわが増えたわけではないようだ。 高級化粧品や高級食材を使うのは、効果や味が問題なのではなくて、おしゃれな気分を楽しむものなのかもしれない。 わたしには、アルペンザルツの味も、いま使っているエコ商品も、味のちがいはわからない。 ただ、ものすごく安いフランスの塩(なんと500gで40円)だけは、混ぜ物で薄めているのがわかった。いくら入れても、ちっとも塩辛くならないから。こういう商品はやっぱり使いたくないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/05/05 07:17:41 PM
コメント(0) | コメントを書く
[料理・パン焼き・菓子・食材] カテゴリの最新記事
|
|