さて、最近のキジ猫です。
アメリカチームの霊験はあらたかで、色んな進歩がありました。
それについてはすこしずつ。
色んなところへ沢山行こう、実は1週間でも日本国内を旅行しよう、とまで、思っていたアメリカチーム。
でも、そこまで甘えるのは・・・というのは建前で、豆猫的にはかなり億劫であったことも確か。
車椅子の疲れやすいキジ猫をレンタカーに乗せて、慣れないホテルなどで過ごすのは
ちょっときついかも、と思ったりして。
幸い、ここは観光都市でもあるので、日帰りでも、数時間でも、とにかく行くところは沢山ある。
そんな作戦会議も含め、数年のたまった話も沢山ある。
電話や手紙やメールで知らせてはいたものの、病院の話や、キジ猫の状態も・・
話は尽きないのである。
その中で、自然に、リハビリの話に進むのもこれ、必然。
ちょうど、医療でのリハビリが打ち切られたことも俎上に上がる。
豆猫がキジ猫の回復を願うのは、もちろんだけど、それ以上に、Tの想いは強い。
その話を聞いて、顔を曇らせてしまった。
でも仕方ないから、できる範囲で工夫するよ、と軽く言う豆猫に対し、
「豆猫、キジ猫のリハビリをギブアップしないで」
「自費でするなら、協力するから、僕が出すから。お願いだから、回復を諦めないで」
その気持は嬉しいこと。
でも、病院でのリハビリの20分程度に払う値段と内容は、個人負担するなら、見合わない、と、本当は感じているのだ。
週に一回、月に4回として、数万のお金がかかるのではないかと容易に想像できるのだが、
個人負担するには、時間も内容も足りな過ぎる。
わかった、じゃあ、お願い、と言えば、きっとTはそうしてくれるだろう。
彼が飛びぬけたお金持ちなわけではない。
今回の日本への旅行だって、5年間、大きな休暇をとらずに、この1ヶ月のために
一生懸命に働いたことを私は知っている。
普段の生活だって、普段は本当に地味であることも、よく知っている。
だから、協力してくれる気持は嬉しいけど、それは絶対に報われるものでなくてはならない。
「一応、介護保険での通所リハビリでも個人リハビリがあるから」と、全くリハビリが無くなったわけではないことを説明する。
そして、そんなことを聞いてか聞かずか、キジ猫は自分の歩いている姿をアメリカチームに見て欲しい、という気持があった。回復してきたキジ猫、をアピールしたいのだ。
「歩いている姿を見に来て」と、キジ猫がアメリカチームに誘ったのである。
本当は医療でのリハビリを見せたかったキジ猫である。
理由は、通所リハビリではウォーカーを用意してもらえず、老人が押すショッピングカーのようなものしかないからだ。
それがキジ猫は気に入らなくて、不満の種だったのだ。
しかし、医療のリハビリが打ち切られた今はそれもいたし方ない。
そして俄然張り切り始めたキジ猫。
豆猫の渡した電話番号を苦労しながらもどうにか直接かけて、通所リハビリの許可をとったのもキジ猫自身だ。
「送迎も皆乗せてください。食事も皆の分を頼みます」などど、出来ないとわかりそうなものなのに、当然のように、頼もうとして、断られる、おちゃめなキジ猫。
多少のフォローは必要だけど、許可も取れ、キジ猫の興奮は高まる一方なのであった。
いいとこ見せて!キジ猫!ファイト!