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猫といねむり。

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September 10, 2007
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※はじめてこの連載をご覧になる方は その(1) 「動物病院の所在を確認する」からどうぞお読みくださいませ。

※猫さんが高齢であったり、引っ越し直後でストレスが溜まっている状態で猫さんに無理をさせたくない場合には、猫さんを連れて行く必要はないと前回書きました。下記 2.に進んでくださいね。


1 先生の診察状況をしっかりと確認する

(1)何をどのように診察しましたか?

前回では、診察台に置かれた猫さんを先生が診察しているところを笑顔で厳しくチェックするための項目を書きました。意思疎通のできない動物の健康を外観から判断するにはどの項目も決して落とせないものばかりです。先生の診察状況を心のなかでチェックをつけみましょう。

□ 診察室が清潔さで整理整頓がされているか
□ 体重を量ったか
□ 体温を計ったか
□ 糞便チェックをしたか @仔猫の場合
□ 視診は抜けていないか
 □ 毛をかきわけてノミ・ダニのチェックをしたか
 □ 眼と眼球の様子をしっかりと見たか
 □ 耳にダニや炎症がないか調べたか(時には顕微鏡も使う)
 □ 口を開けて炎症・歯石の有無を確認したか
 □ 歯茎や舌の色を確かめて貧血になっていないか診たか
 □ 皮膚の様子を確かめアレルギーや腫瘍の有無を確認したか
□ 聴診を聴診器を使っておこなったか
□ 触診を丁寧かつ慎重におこなったか
 □ 猫の身体の腹側から手のひらを使って臓器を触っていたか
 □ 手足の関節を曲げて痛みがないかどうか調べたか
 □ 腎臓の様子を丁寧にみたか @成猫の場合
 □ 首の甲状腺を触って腫れていないか確認したか @老猫の場合


(2)ご説明をしっかり聞きとりメモします

まずはお聞きした体重や体温をメモします。これまで量った体重と大きな違いはないか、体温に異常はないか聞き逃さないようにします。手持ちのノートにメモとして残しておくとなおよいです。

これらの診察記録を積み重ねて残しておくことは、今後いずれの獣医師に診察していただくときにも重要な資料となります。

なかには体温や体重を量らない先生もいらっしゃいます。そのときは下記2をご参考に「なぜ計測しないのか」についてお聞きしてみましょう。家庭での体温測定や体重管理について詳しく教えてくださる先生もいらっしゃると思います。

視診・聴診・触診を抜かしたり、それぞれの診察をできなかった先生には×をつけましょう。これでは何も診察していないのと同じだからです。


2 先生との対話--日頃からの互いの訓練が必要

(1)先生のご説明は理解できましたか?

視診・聴診・触診についての先生の所見をメモを取りつつお聞きしたなかで分かりにくかった点はないですか? 

猫を連れて行かなかった場合は、日頃から気になっている点などについて先生にご相談したなかでわかりにくかった点はないですか?

先生のご説明が難しそうに思えた場合は、できる限りその場で「分かりにくい」とかならず伝えましょう。

診察に長けた先生であれば、ご自身が理解できるように言葉を尽くし、あるいは図などを使って説明をしてくださるでしょう。説明に使っておられた言葉が分かりにくい--という、些細に思われるようなこともお聞きすべき事柄です。


(2)必要な情報を得るには質問が必要です

なぜ、分からないことを些細なことまで含めて必ず先生にお聞きする必要があるのでしょうか?

それはホームドクターから受けた説明の範囲内でしか治療がなされないからです。

不十分な説明しかしないホームドクターのもとでは、本来であれば選択できたかもしれない治療方法など、必要な情報を患者さんは十分に知らされていない状態です。猫に一番関心を持っているはずの患者さんが治療方針の決定には関与しないまま、ホームドクターの選んだ治療をすすめていることを意味します。

治癒しない病気や完治が困難な病気になったときには次々と小さな決定を下していかなければならなくなる場面が増えてきます。このような一刻を争う場面になってようやくホームドクターの説明不十分に気がついたり、ホームドクターへの不満と不信感を噴出させたりすることは、できれば避けたいことです。


(3)日常的な対話と自問を繰り返す

あれ? と思ったことはできる限りその場で、その場でお聞きするのが難しければ後日メモにまとめて改めて、先生に必ず質問してみましょう。先生のお答えを聞いて分からなければさらに詳しく質問をして対話を重ねましょう。その対話のなかで、ご自身がどのような治療を求めているのかについても自問せずにはいられなくなります。

選択肢の存在を知らされないまま獣医師の選んだ治療をすることに納得できるか? 治療方法が複数あるのなら説明を受けたうけで治療方針を決定するほうが納得できるか?

このことを自問自答しつつホームドクターとの会話を重ねておくことは、病気になったときの意思決定の訓練になります。


3.複数の動物病院に足を運ぶ

対話のなかで納得がいかないことがあればその点をメモっておきつつ、他の病院にも足を運びます。最初からよい先生に巡りあえたとしても他の動物病院のチェックを怠ることなく欠かさないようにします。

このことは獣医療が日進月歩の速さで進んでいることにも関係があります。ホームドクターはあらゆる疾病に対応せざるを得ない立場であるものの知識技量ともに十分なわけではないことがほとんどだからです(関連事項を後日upします)。

説明の不十分さを指摘しても改善されない先生には×をつけます。説明を理解できない患者の方が悪いのだ--という態度を取られる先生であれば、二重に×をつけて構いません。

病気になったときに必要な病状の説明、複数ある治療方法の提示にはさらに言葉を尽くす必要があります。日頃の問診ですら説明を怠る先生に患者さんとともに病気の治療を丁寧に行うことを病気になってから求めても荷が重すぎるからです。

なお、先生にあれこれ聞くのは失礼かな? と遠慮してお聞きにならないことは、ホームドクターの先生にとっても実益はあまりなく、のちに紛争のもとにもなりかねないことにも注意してください。先生は多くの患者さんと接しています。不満を後から述べられたりしても何が問題だったのか理解するのに時間がかかります。後からいきなり訴えられたりすることなども避けたいはずです。できればその場で不満を丁寧に伝えてくれる方が有り難いはずです。


・・・でも、詳しく聞くって何を聞けばいいの?
そんな疑問も出てくるかもしれません。

次は
~その(6) 動物病院で質問してみる です



バックナンバー
・その(1) 「動物病院の所在を確認する」
・その(2)「動物病院を下見する」
・その(3)「動物病院でカルテを作る」
・その(4)「動物病院に猫を連れて行く」
・その(5)「動物病院で相談してみる」


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※はじめてこのblogにいらした方は[はじめに]をご覧ください。





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Last updated  October 21, 2007 04:37:29 PM
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