|
テーマ:ワイン大好き!(30388)
カテゴリ:建築・都市・建築家
日経新聞によれば、 農薬のジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)や 絶縁油のポリ塩化ビフェニール(PCB)など、 毒性が強い有害物質が、 深さ90mを超す深海の生物の体内に蓄積していることが 愛媛大学沿岸環境科学研究センターなどの研究グループ による分析で分かったという。 9月3日から都内で始まるダイオキシン2007国際会議 で発表するという。 このグループは、2001年から2003年にかけて 水深90mから500mの東シナ海で採取した魚 30匹。甲殻類9匹など計44匹の深海生物 の体内に蓄積している有害化学物質7種類の濃度を調べたという。 最も濃度が高かったのは、1970年前後に日本をはじめ 多くの国で使用禁止になっているはずのDDTで、 最高1グラム中2500ナノグラム(ナのは10億分の1)と、 東京湾の魚介類の汚染レベルに匹敵するか上回る値であるという。 PCBも最高で、同1400ナノグラム検出され、 この3種類が比較的濃度が高かったと言う。 また、新たな汚染物質として注目されている臭素を含む難燃剤も ほとんどの生物体内から検出され、化学物質汚染が 深海に広がっていることを示していると言う。 汚染物質は、食物連鎖を通じたり、海の中の微粒子に付着したりして、 発生源から遠い深海にまで運ばれたと考えられ、 7種類の中には浅い海にすむ生物より汚染の進んでいる物質もあったという。 汚染状況を示す献体の数の絶対量が少ないのは事実であるが、 深海生物への化学物質による汚染が進んでいるのは事実と考えられ、 深海生物へのエントロピーが増大しているのは 間違えのないことであろう。 地上の、水と大気の大循環もエントロピーが増大し 汚染が進んでいることは間違いないが、 目に見えにくい、深海における 水と大気の大循環によるエントロピー洗浄効果は、 それほど有効でない可能性があり、 深海底に蓄積しているものと考えられる。 バクテリアなどで分解されにくい、化学汚染物質の 影響は、地上だけではなく、深海底を含む、 全地球システムにおける問題であることを 改めて明らかにした結果であると考えられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 4, 2007 02:28:46 AM
コメント(0) | コメントを書く
[建築・都市・建築家] カテゴリの最新記事
|
|