|
テーマ:映画館に行こう!!(371)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆☆★★)
一般ユーザー向けCGバリバリのメジャー系に圧され、昔ながらのマニア向けガチムチ肉体系が、隅っこに追いやられる事著しくなってきたハリウッドアクション映画界において、これまたアングラ&B級感&胡散臭さ溢れる作品が現れた。 制作は「スパイダーマン」「スペル」のサム・ライミ(!)、監督はかの鬼才ロバート・ロドリゲスからリメイク版「プレデター」を任されたニムロッド・アーントル。そして、マット・ディロン(「ドラッグストア・カウボーイ」)、ジャン・レノ(「レオン」)、ローレンス・フィッシュバーン(「マトリックス」)、アマウリー・ノラスコ(「プリズン・ブレイク」)、マイロ・ヴィンティミリア(「HEROES/ヒーローズ」)、コロンバス・ショート(「ストンプ・ザ・ヤード」)と、出演陣も「NINE」並に…とまではいかないが、なかなかの豪華メンバー。 肝心のストーリーは、防弾重装甲の現金輸送車の警備員達による、輸送金4200万ドルの狂言強盗劇。「誰も傷つかず、誰も捕まらない」はずの完璧な計画が、ある些細な(…でもないか)ミスから破綻し、予想だにしなかった方向へと進んでいくという、なんともその手の作品のファンなら「よっ、待ってました!!」な内容で、いかにも「採算とか度外視して、思いっきり自分達の撮りたい映画を撮っちゃいました」的な作り。 もちろん、真意のほどは与り知らぬが、タイトルからイメージするような銃撃戦はほとんどなく、カーチェイスや派手なアクションはあるものの、どちらかというと、装甲車を使った内と外での駆け引き&知恵比べ合戦がメインの様相。 まあ、それ自体はなかなか面白く、例えば、一度密室状態の装甲車の中から出て、また戻ってくるシーンは、さすがに少々ハラハラもした。が、その他に意外性と呼べる展開は皆無に等しく、ラストも「結局、正直者は救われる」的ながら、なんとも腑に落ちないオチ。はっきり言うと、DVDで充分な出来である。 しかし、改めて考えてみると、これだけベタでアングラ&アナログ感満載の映画を、しかも ちょっと考えてみてほしい。日本でいうなら、竹内力、小沢仁志、哀川翔、渡辺裕之、なんなら若いモンに萩野崇、あるいは唐橋充等(敬称略)が揃い踏み、現ナマ積んだトラックを巡って大乱闘。そう言えば、大体どんな映画かはお察しいただけると思うし、実際、大体ご想像どおりの映画である(笑)。 が、もう一つ考えてみてほしい。そんな映画を、万が一誰かが撮ったとして、それを世に出したとして、果たして怒るユーザーがいるだろうか。出演陣だけでおおよその内容が推測できる分、おそらく多くの場合「ああ、このメンバーなら、そうなりますよね」で片付いてしまうのではないか。 つまり、本作はあえてベタな物語を、ベタなメンバーで、ベタに撮り上げるという、とてつもなく贅沢な快挙をやってのけた作品だと、小生は断じたい。一捻り、二捻りすぎてなんだかよく分からない映画も多い昨今、まったく見たまんま、思ったとおり、ド直球の映画も、たまにはどうだろうか。 もっとも、これは小生のような捻くれ者の見解であり、一般の方とは若干「ツボ」が違う可能性も多分にある。なので、無闇に冒険したくない方なら、素直にDVD待ちが得策。 もともと、そんな大した映画じゃないしね(笑)。 つーことで、小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆☆★★ まったくのど真ん中、100点満点中の50点、星3つ!! で、結局なにが「武装地帯」だったんだろうか。そこだけがよく分からん…。 【21%OFF!】レオン 完全版 【Blu-ray disc 専用】 ドリームズ・カム・トゥルー/ローレンス・フィッシュバーン[DVD]【返品種別A】 【21%OFF!】ストンプ・ザ・ヤード 【Blu-ray disc 専用】 <もっとブルーレイを楽しもう!GET MORE BLU!キャンペーン> 【発売日お届け!2010年4月16日発売】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
April 6, 2010 08:23:27 PM
[映画レビュー(☆☆☆★★)] カテゴリの最新記事
|