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狂人ブログ ~旅立ち~

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May 27, 2010
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ボックス!!.jpg
 余談ではあるが、ひょっとして先日感想を書いた「運命のボタン」は、原題(「THE BOX」)が本作と公開時期がカブッたため、あんな微妙な邦題をつけられたのだろうか。
 確かに、同じ劇場内のスケジュールパネルに似たようなタイトルが並んでいたら、相当混乱するに違いないが、にしてももうちょっと気の利いた邦題はなかったのだろうか。
 もともと大した映画じゃなかったから良かったけども、せめて「運命の箱」とか「運命の選択」とか、アイディアはいくらでもあったろうに。
 主演のキャメロン・ディアスが不憫この上ない。


 …出だしから思いっきり脱線してしまったが、さておき。
 百田尚樹原作。大阪を舞台に、片や天性の才能を持つヤンチャな少年、片や小心者ながら人一倍努力家で優等生の親友二人が、ボクシングを通じて様々な試練や挫折を乗り越え、互いにライバルとして成長していく姿を描いた青春ムービー。

 野球、サッカーと並び、青春スポーツの代名詞のようなボクシングが題材だけあって、よく言えばオーソドックスで分かりやすい、悪く言えばド定番でベタな内容。
 一つ一つのエピソードはそれなりに悪くないものの、正直そのどれもに「どっかで見聞きした」観が否めず、また途中、本当に必要だったのか?と思えるシーンも多々あり、ストーリー展開のリズムがいまいちバラバラな具合に。
 関西的なノリとシリアスパートも、上手く噛み合っていたとはお世辞に言い難く、全体的にチグハグな印象を受けた。市原隼人くんをはじめ、出演者の芝居はなかなかだったのに、なんとも惜しい。
 
 なにより、主人公二人の母子家庭設定、やたら絡んでくるチンピラ3人組、3年間一度も試合に勝てなかった先輩、訳ありのマネージャー、UFO、そして高校生最強ボクサーと、料理次第ではいくらでも面白くなる素材がこれでもかっ!!と揃っていたのに、ほとんど生かしきれていなかったのは、致命的なマイナスポイント。
 これはまったくの個人的見解だが、特にあの最強ボクサー・ジェネレーションX、及びマネジャーの件は、なぜあんな仕様にしたのかと、鑑賞後思わず首を傾げてしまった。
 例えば、彼がメチャメチャ爽やかな好青年で、噛み付いてくる市原くんに「闘争心だけでは、ボクシングは強くなれないぞ」と軽くアドバイスするぐらいのキャラなら、作品の雰囲気にも合ったろうに、それをわざわざ、それこそマンガのような悪役、しかもラスボス的なポジションに据えた意味が分からない。

 本作の格たる部分、仮にタイプの違う親友同士が、ボクシングを通じてより強い絆で結ばれていく様子を描きたかったとして、そこへフォーカスさせるためには、当然二人の掘り下げが重要になるはず。
 その二人が、時に助け合い、時にすれ違い、紆余曲折を経た上で、全ての感情を拳に乗せて全力で殴りあう。それこそが、本作にもっとも相応しいラストであると断ずる。同時にそれが二人の、ボクシングに対するモチベーションであって然るべきなのに、なぜ一方的に因縁をつけたあんな他校の生徒を最終地点に選んだのか。それで市原くんはともかく、高良健吾くんの方は、モチベーションが保てるとは、どうにも思えない。
 
 物語の本質は、いかに登場人物を上手く掘り下げ、且つ効果的に動かせるかに尽きるが、同じマンガのような展開にするなら、もっと徹底的に泥臭く、見得もプライドも捨て去り、ひたすら友のために血と汗と涙を流すドラマを見せてほしかった。
 李闘士男とは、こんなプリミティブなミスを犯す監督であったか。それとも「てぃだかんかん」に全力過ぎて、少々疲れてしまったのか。冒頭の電車で殴りあうシーンや、市原くんと高良くんが一緒にランニングするシーンなど、センスの光る場面もないはないのだが…(効果的かどうかは別にして)。


 こういった作品は嫌いではないし、つい先日「グリーン・ゾーン」の感想で「(『ハート・ロッカー』と)比べるべきではない」と書いたばかりだが、正直、ボクシング映画としては「キッズ・リターン」の完成度には遠く及ばず、青春劇としては「書道ガールズ!!」には敵わない。友情劇としては両作ともに言わずもがな。
 監督役の筧利夫さんが、ちゃっかりエキストラで出演しているとか、そんなお遊びはどうでもいいので、客がしっかり満足して帰路につけるような作品作りを心掛けていただきたい。もちろん、市原くんや高良くんのイケメンっぷり以外で。

 
 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、

 ☆☆★★★++

 ちょっと厳しめに採点します。星2つにプラス2つ!!



 断っておくが、小生は別に市原隼人くんが嫌いなわけでも、嫉妬しているわけでもない。ただ、あえて老婆心を呈させていただくと、いいかげん彼は「ヤンチャだけど本当は気の優しい高校生」という定番役から、卒業する時期なのではないだろうか。
 若くて人気のある今ならまだしも、あと5年後10年後に同じような役が演じられるはずはなく、また早いうちから一定のイメージをユーザーに植え付けてしまうのは、双方によくない。
 個人的に、彼は意外に可愛らしい笑顔をするので、人見知りの激しい役や、対人の苦手な役、それこそ、本作で高良くんが演じていたような役をやってみてはどうだろうと思う。
 こんなヘボブログを彼が読んでいるはずもないが、一応提案しておく。


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最終更新日  June 8, 2010 10:56:49 PM
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