狂人ブログ　～旅立ち～

ゼーガペイン 全9巻セット ［DVD］【送料無料】

　「リアル・マイマイ新子応援団団長」ことフリーライターの廣田慶介さんが、事あるごとにブログで熱く語っている「ゼーガペイン」。この度DVDにて、ようやく全巻見終えた。
　なるほど、特殊な死生観であったり、ゆえの切なさであったり、単純な善悪や倫理では割り切れない感覚であったりと、こりゃハマる人はハマるな。
　人生にめっさ疲れてる時とかに深夜放送で観たら、ボロボロ泣いてしまうと思うわ、マジでマジで。
　
　ただ、「宇宙ショー」や「いばらの王」もそうだけど、本作の良さをいわゆるヲタク以外の人に伝えるのって、相当難しいな。悪くはないんだけど、一部のマイノリティにしか理解し得ない感覚というか、ある程度の免疫（読解力とか、そういう類のモノじゃなくてね）がないと受け入れられない可能性が高いのが、非常に惜しいところ。

　脳みそまでシンナーとイケナイお薬に浸ってるような連中は無視して、ちゃんとした大人の視聴に耐えうる作品って、本作を含めてたくさんあるはずなんだけど、例えば本作なんかのDVDのパッケージイラストだけ見て「ただのロボット漫画じゃん」とか、「敵が出てきてバーンって倒すんでしょ？」とか、ついには「所詮アニメじゃん」の一言で棚に戻されるのは、やっぱり悔しいわけだよ。そうじゃねぇぞと。そこいらのロボットアニメとは、一線を画してる作品なんだぞと。そんな表面的な情報じゃなくて、中身を評価しろと。

　でも、多分観たら観たで、情報量が多いし、専門用語も多いし、世界観も把握しづらいしで、やっぱり拒絶されると思うんだ。それさえ突破できればちゃんと楽しめるのに…。楽しめるのに…。

　そういや福井晴敏氏が何かのインタビューで、学生の頃に「イデオン」観た時そんなような事を考えたって言ってたな。この作品を良さを伝えるボキャブラリーが自分の中になく、且つ、相手にそれを受け入れられるだけのキャパがないというジレンマ。

　今後この業界が生き残っていくには、一般の人がこういった作品に触りやすくなるようなフィルターの役割を果たす何かが必要になると思うんだわ。それが作品自体なのか、人物なのか、あるいはネットツール的なモノなのかは、高卒低所得の小生にはよく分からんけども。


　まあ、とにかく。興味のある方は一度DVD借りてみてくださいよ。できれば、３巻ぐらいまで一気に。繰り返すけど、ハマる人はすごくハマる作品だと思う。

　つーか、そろそろブルーレイ出るんじゃなかったっけ？



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　じゃ、明日は「アデル」の感想を。
　…え？「宇宙ショー」の感想？さ、さーて、なんの事かしらー？