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カテゴリ:医療に関して思った事
この数年、スキルスの患者さんやご家族との交流をしてきましたが、悩みは似通っています。
ご家族がスキルスと診断されたばかりの方から、よくメールを頂きます。 手術に持ち込める方はもう悩む間もなく、即手術・・・という方が殆どです。 というよりも、私の元へ届くメールは100パーセントとそうです。 手術前にセカンドオピニオンを受けようとする方はまずはいません。 あっ、一人いました・・・winkiさんのご主人。 手術目前にセカンドオピニオンを受ける前に転院しちゃったのでした^^; この行動力たるや、すごいです。 うちの場合は、治療開始前にセカンドオピニオンを受けました。 そこに至るまで、それこそ山あり谷ありでしたけどね。 で、出来ればですね、スキルスと診断されたすぐ後にセカンドオピニオンを受けるのが良いと思っています。 治療が開始する前、もしくは開始されても早めに。 主治医との付き合いが長くなれば、セカンドオピニオンも言い出し辛くなるものです。 どうしても主治医の顔色を伺ってしまう方が本当に多いです。 付き合いが短かれば、セカンドオピニオンを言い出した時、その医師が嫌な顔をしたのなら別の病院に移るのも気楽ですし。 そもそも、セカンドオピニオンは患者側の当然の権利ですから、それに対して嫌な顔をするような医師であれば、そんな医師にお世話になっていても心が通じるとも思えません。 癌治療は患者側に選択を求められる事が結構あります。 プロの医師に答えがないのに、患者側にそんな答えが出せるはずもなく・・・ であれば、やはり他のプロの意見を聞くのは普通の事です。 治療成績が良いとは言えないこの病気。 その道のプロの意見を沢山聞いて、又迷うかもしれませんけど、命がかかってますからね。 迷って当然。 そして、悩んだその結果・・・・winkiさんのご主人ような元気な結果が出せる方ばかりではありませんが、悩んで出した結果ならまだ納得がいきます。 ずるずると、訳もわからないまま、たまたま行った病院で不安と不満を抱えながら治療を受けるよりはずっと良いと思っています。 転院は大仕事です。 自宅からの距離もあります。 そんなこんなの問題を何とかしてでも、受けてみたいと思える治療、お世話になりたいと思える医師も世の中にはいるかもしれません。 今年1月に旅立った身内の知子さんの葬儀の日、喪主であるご主人は多くの参列者の前で 「病気は治らず、残念な結果にはなりましたが日本一の胃癌の名医に診てもらう事ができました。 心から感謝しております。」 と、胸を張って挨拶していました。 自宅は茨城、治療は静岡の遠距離の治療でした。 家族も含めて苦労はしましたし、お金もかかったし、何より知子さんは逝ってしまいました・・・・ まったく後悔がないと言えば嘘になるでしょう。 けれど、ご家族の皆さんが知子さんの治療に当たった医師に心から感謝していました。 そして、知子さんも・・・・ この医師がどれだけ患者さんのためにしてくれたか・・・、これを感じたからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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