ショスタコーヴィチはお好き?(その2)
「またショスタコの話しか!」と思ったアナタ。すみません。またショスタコの話しです。先日の日記でも書いたとおり、齢40をすぎて、いきなりショスタコーヴィチの音楽が聞こえてきました。 20代の頃、僕の頭の中にできた「好きな作曲家ランキング」が、今ガランガランと崩れています。第5交響曲以外は、全て「嫌い」だったショスタコーヴィチが、ワーストランキングからいきなりベストランキングへノミネートされ、ドヴォルザークやチャイコスキーを軽く追い抜き、好きな作曲家3位にランクされているマーラーの存在をも脅かすほどの勢いで急上昇中です(^^;)。 先日、ショスタコの第9交響曲のCDを買ってきました。これは彼が作曲家として、猛烈に非難された曲だといいます。細かい経緯は省きますが、簡単にいうと時の権力者から「次はいよいよ第九だな。ベートーヴェンも素晴らしい第9交響曲を残している。チミも頑張って良い曲をかきたまい」と期待されていたのに、とんでもない諧謔に満ちた曲を書いたからでした。 5楽章からなりますが、全楽章を聴いても30分もかからないような短い曲です。「音楽の冗談」と言ってもいいくらいの、遊び心を感じます。たしかにベートーヴェンの第九のような壮大な曲を期待していたら、拍子抜けするかもしれません。しかし、この曲はとんでもない名曲です。いきなりはまってしまって5~6回立て続けに聞いてしまいました(^^;)。 音楽の良さを言葉で表現するのは不可能に近いですが、なんというか疲れた頭をリフレッシュしてくれるような気がします。全編ドキドキワクワクの連続です。こんなにスリリングで面白い曲は初めて聴きました(^-^)。 ショスタコーヴィチの作品は交響曲だけで、なんと15曲もあります。ベートーヴェン以降の作曲家としては、最高ではないでしょうか?これで7曲聞き込みましたが、まだ8曲も残ってます。次は「超難解」とされる第2交響曲に挑戦してみようかなあ(^^)。