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砂菩に詠む月

砂菩に詠む月

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 くーる31@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
 殿ヨーク@ こんばんわ 砂さんだー
 王様@ 潮 吹 きジェットw サチにバ イ ブ突っ込んだ状態でジェット…
 お猿@ やっちまったなぁ! http://feti.findeath.net/9fx91h7/ ちょ…
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カテゴリ:小説
ゆかりさんから頂きました。
お題は

セクシィなおかし。
真夜中の森。
羽。

ジャンル指定はミステリーだって。

-------
パティシエが謎の言葉を残して死んだ。
事故か他殺か、または自殺なのか?
ことの起こりは昨夜。
田沼平久朗探偵事務所の電話が鳴るところから始まる。

俺は安藤壱意。
今はこの事務所の所長代理。
虚弱体質で、日に十回は嘔吐する。
土気色の安藤ちゃんとは、俺のことだ。

さっきからもう、30分。
同僚の美矢が電話で話ている。

「うん、だからさあのコはね~写真がやりたいのさ、うん……」

私用だが、閑なので仕方ない。

「安藤ちゃん、電話借りるよぉ」

「俺はかまわんが携帯でかけろよ、京子がウルサいぜ? 」

言い終えないうちに

「モシモ~シミャ-だよ~」

応えた意味がない。

「真夜、中の森バンド見に行かない? 」

またバンドの追っかけか。

「……」

静かだな。

「安藤ちゃん、電話…」

ミャ-は俺に受話器を押し付けた。

数時間後。


俺とミャ-は真夜と言う依頼人と会っていた。

話はこうだ。
ミャ-の友人、真夜の父優作は日本人では希少な、国際的パティシエだった。
その父が、大事な仕事中に倒れ、そのまま死亡した。

「せくしいなおかし」

と言う謎の言葉をつぶやきに残して。
真夜は言う。

父は今度イタリアのスイーツコンクールで新作を発表するはずだった。
まだ誰も知らない新しいスイーツを研究中で、このひと月余り、厨房に籠もり帰宅しなかった。
助手の岡地真知子は毎夜遅くに厨房をでて帰宅、朝9時に厨房に入る。
そして、彼に会うことが出来たのは、このひと月 彼女ただ一人だと言う。

そして、明日その新作を発表するはずだった。コンクールにもう一人、日本人が参加する。名岡雅彦。
新進気鋭のアイドル・パティシエだ。
名岡は真夜の父優作のライバルだった。
名岡もまた、新作てコンクールに挑むと言う。
真夜は父優作が、倒れた訳を知りたいと言うのだ。
健康には人一倍気を使う父が、大事な仕事中に倒れるはずがない。
何かただ事でない事件が起こったに違いないと言うのだ。

俺は調査依頼を引き受けた。

事務所に戻り、真夜の話を書類にまとめていると。

「おーい、安藤 今帰ったぜー! 」

三輪が肩越しにがなり立てた。

「ウルサい、バカは黙ってろ」

「お? 事件か? どれどれ」

勝手に俺の書類を読み、そして

「判ったぞ安藤クン♪ 」

何が判っただ。
と思ったが、どうせ勝手に喋るのだから言わせておいた。

「この名探偵 三輪正吾の前には、お前もかたなしだな、土気色の安藤クン」

「これは殺しだな。そして犯人は岡地真知子だ!!」

エスクラメーションを2つも付けて、粋がる。

「なんで? 」

「まあ聞きたまえ安藤クン♪優作は助手の岡地と2人っきりで、ひと月も研究してたんだろ。そのうちに2人は……」

俺はバカを制した。

「もういい、で浮気してる最中に優作は倒れたんだな? 心臓でも抱えてたか? で最後に セクシーな岡地 とでも言ったのか? 」

「…安藤クン凄い、けど、今回は俺の推理が先だったから…」

「お前は、浮気するほどの相手を名字で呼ぶのか? アレの時も? 」

「え…」

「惚れた女のても握れん奴にはわからんか。お前が言う通りなら、優作は真知子と言うはずだ。セクシーだ真知子」

「ハイ、そうですね」

バカを黙らせて、俺はようやく、自分の脳をフルに回転させることが出来た。
--------

前編 了

メール打ち続けて電池が無いですの。
終わります。





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Last updated  2007/03/24 11:57:44 AM
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