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カテゴリ:読書
実は6月に入ったらすぐに紹介しようと思っていたのですが、忙しさに取り紛れ、すっかり忘れていました。(汗)
私の大好きな詩です。 「相聞」 また立ちかへる 水無月の 歎きを誰にかたるべき 沙羅のみづ枝に花さけば かなしき人の目ぞ見ゆる 芥川龍之介 とても美しい詩で、口ずさむとまた深い味わいがあるんですよね。 この詩は、どこにも発表されず、まず友人・室生犀星に見せ、それから佐藤春夫に書き送ったそうなんです。 ここでいう水無月とは旧暦6月のことなので、まだもう少し先なんですが。 沙羅の花は夏椿ともいいます。白く清楚な花です。実物は見たことがありませんが、ネット検索して、いろいろなサイト様で画像を拝見してきました。 この「相聞」が収録されている本は、「美の世界 愛の世界」佐藤春夫 著 旺文社文庫です。奥付を見れば、1981年8月初版発行となっていますから、25年前に買ったものなんですね・・・。 佐藤春夫が古今東西の詩の中から選んだ四季のうた、愛のうたが収録されています。 かなり黄ばんできているのですが、私の大切な1冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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この詩、読んだことがあります。
とってもいい詩ですね。 私はこの時期になると、 「春の別れは 藤つつじ 人の別れは ただ涙」・・という一節を思い出します。 確か佐藤春夫の詩だったと思うのですが、 蘇芳色さんの大切にされている詩集には載っていないかしら・・・。 (2006/06/06 01:17:01 AM)
誰も家族がいないので、口ずさんでみました。
ほんとに美しい詩ですね。 相聞というくらいですから、誰かに送るべくして作った詩でしょうか。龍之介は誰に恋して作ったのでしょうね。 (2006/06/06 09:59:04 AM)
梅雨入りも間近になりました。
透明感のある詩ですね。 蘇芳色さまの引き出しはいったいどのくらいあるのでしょう? いつも驚かされます(^^) 我が家の沙羅の木は、数年前に枯れてしまいました。 その後「姫沙羅」を植えました。 まだつぼみは小さいので、咲くのはもう少し先になりそうです。 昔、詩集らしきものは読んだのですが、悲しいかな全然覚えてませ~ん(涙) また素敵な詩があったら、ぜひ紹介してくださいね! (2006/06/06 11:13:55 PM)
アキアカネ♪さん
>この詩、読んだことがあります。 お、そうですか~。 以前、Y新聞の読書欄で芥川龍之介の特集をした時に掲載されていましたが、アカネさんがご覧になったのはどこなんでしょう~? >「春の別れは 藤つつじ > 人の別れは ただ涙」・・という一節を思い出します。 なんだか切なくて、そして色彩が目に浮かぶ美しい詩ですね。 >蘇芳色さんの大切にされている詩集には載っていないかしら・・・。 「美の世界 愛の世界」は佐藤春夫が選んだ作品が載っていて、本人の作品は掲載されていないんですよ。 今度私の持っている「佐藤春夫詩集」を見てみますね。 (2006/06/08 12:13:07 AM)
さやかさん
>誰も家族がいないので、口ずさんでみました。 私も家族がいないところで、こっそりと口ずさんでいます。(笑) >相聞というくらいですから、誰かに送るべくして作った詩でしょうか。 誰か想い人がいて作ったのでしょうね~。 芥川にこんな風に想われて、うらやましい限りです。 (2006/06/08 12:20:12 AM)
せぶんさん
>透明感のある詩ですね。 ほんとうに、そうですよね。 >蘇芳色さまの引き出しはいったいどのくらいあるのでしょう? 全て独断と偏見に満ちた内容ですが~。(笑)しかもきちんと整理されていなくて、ごちゃごちゃしたままの引き出しなんですよ~。(涙) >我が家の沙羅の木は、数年前に枯れてしまいました。 沙羅の木がお庭にあったのですか~?素敵ですね~。 >まだつぼみは小さいので、咲くのはもう少し先になりそうです。 楽しみですね~♪ >昔、詩集らしきものは読んだのですが、悲しいかな全然覚えてませ~ん(涙) 私もそんなに覚えている方ではないのですが、たまに昔読んでいた詩集をぱらぱらと見ていると、とても懐かしくなるんですよね。 >また素敵な詩があったら、ぜひ紹介してくださいね! は~い!佐藤春夫や萩原朔太郎の詩を読んでいたので、またご紹介します~。 (2006/06/08 12:24:47 AM)
きゆら*さん
>日本語ってなんて美しい 。。 って思える詩ですね ^^ ほんとうに・・・。 日本語は、季節感にあふれていて、色彩を表現する言葉もとても多くて、本当に繊細で美しい言葉だと思います。 >ご本、装丁もアンティーク調ですてき。 これは文庫本なのですが、デザインが凝っていてお気に入りなんです。 (2006/06/08 12:26:51 AM)
始めまして、シバタと申します。
私のブログでも芥川の「相聞」をとりあげました。 宅の近くで撮った「夏椿」もアップしています。 記事の中で勝手ながらこちらのページを紹介させていただきました。 事後報告で申しわけありません。ご了承ください。 http://aobanokai.exblog.jp/2585297 (2006/06/22 10:30:46 AM)
シバやんさん
いらっしゃいませ。 >私のブログでも芥川の「相聞」をとりあげました。 拝見してきました。能楽師の方なんですね・・・。 「夏椿」画像も美しいです~。 >記事の中で勝手ながらこちらのページを紹介させていただきました。 ご紹介くださってありがとうございます。 柴田さんのブログの常連さんが、こちらに来られたら、あまりのミーハーさに驚かれるのでは?と危惧いたしましたが・・・。ダイジョウブでしょうか・・・? (2006/06/23 10:15:39 AM) |