涙
今朝、懇意にしている農家さんから、昨日娘の父親が亡くなったという連絡があった。
重い肺炎で入院している、という連絡をGW前に受けていた。
彼には糖尿病の持病があった。
まさか…こんなに早く、その時がくるなんて、想像していなかった。
離婚してから、1年ちょっとしか経っていないけど、毎月欠かさず、娘のためにきちんと養育費を振り込んでくれていた。
養育費自体は、どっちでもいい。でも、娘を思っている父親であり続けている姿が、嬉しかった。
私には、してくれなかったこと。
でも、娘のために、あるべき大人の姿でいてくれることが、嬉しかった。
いつか、娘が大人になったとき、
そばにはいなかったけど愛されて育ったって、
教えてあげたいと思っていたのに。
成人した娘が、あなたに会って、自分のルーツを知り、辛い大人の社会を生きるための力のひとつを得る、
遠い将来のその日を
ひそかに待っていたのに。
「重い肺炎」の言葉に、なんで気がつかなかったんだろう。その時、娘の写真をおくってあげればよかった。
退院出来ると思っていた。
娘のために、幸せでいてほしかったの…
知らない場所でもいい、知らない人とでもいいから、なんとか暮らしていてほしかった。
頭がごちゃごちゃで、よくわからない。
でも、私が愛していたのは本当で、娘の存在がその証拠。
あのころの、あなたの裏切りと義両親との生活ストレスで蕁麻疹さえ出る状況のなか、おなかの中にいた娘を守りきることが出来たのは、愛し合ってできた子供だと、信じていたからだよ。
どうか、ご冥福を。