全て
| カテゴリ未分類
| Football
| OPERA
| BALLET
| Musical Theatre
| Classical Music
| Cinema
| Mystery
| International
| Competition
| これからの公演のお知らせ
| ATPテニス
| アクセス
| ARTS
カテゴリ:BALLET
Paris Opéra Ballet Japan Tour 2008
Angelin Preljocaj's "Le Parc" Day2 Matinee 24 May 2008 Bunkamura Orchard-hall, Shibuya, Tokyo Emilie Cozette Nicolas Le Riche パリ・オペ「ル・パルク」 Day2 マチネ ニコラの「ル・パルク」 ニコラはすごく男っぽい。 椅子に座って女を品定めする、オスの獣という感じで、そうよ、これが「ル・パルク」だよ~と納得しちゃった。 あふれる野性味。不敵な笑み。貴族の衣裳の下から透けて見える欲望。 やっぱりエトワールだわ~存在感ありあり。 ニコラのダンスは激しくて躍動感があり、男らしい。男の相方ともすごく合っている。 きのうのルグリの相方はオドリック・べザールだった。 きょうの相方は名前を存じませんがすごく良かった! データによるとシャイヨかオファルトかニコラポールかアレクシス・ルノーか。その4人のうちの誰か。 きょうのニコラはまさにニコラだったですよ~ ニコラらしかった。(もしくはそう私が勝手に思い込んでるところの)ニコラ像―そのままだった。 最後のパドドゥの超難度リフトを失敗したのが一つだけ残念だった。 上がらなかった…! そのあとの高速ぐるぐるはびっくりするぐらいすごい回転速度で手を開くのも早かったので見ごたえがあった。コゼットさんが飛んでいっちゃうんじゃないかってぐらい… カーテンコールでは華やかに笑顔を振りまいた。コゼットさんが固まらないように笑顔オーラを振りまいていた。さすがエトワール、気も使う!と感心しました。 第1幕 庭師。 現れる人影。貴族の衣裳のシルエットが美しい。この人は後の4人組の一人。多分キスした人。 下手から現れるニコラ。椅子を引きずっている。貴族の正装、上着を着ている。帽子もかぶっている。帽子をとる。 コゼットさんは一人だけ赤いズボン。 女性も男性もきのうと同じ人たちだったと思う。 男は7人。 女は8人。 なんで女が一人多いのか不思議でしょ? あとでわかります。 椅子取りゲームの最後、エミリーが座ろうとした椅子をニコラは譲らなかった。ニコラは口の端に笑みを浮かべて女を見る。女性はきまずくなる。他の男女はしらけてか解散していく。残された男女。踊る女性。女に強く魅かれた男は踊りだす。すばらしいデュエット。 男は床に転がり、思わず女の足先をつかむ。ニコラがにやっとする。その瞬間濃密にただようエロス。くらくら~~ 男は終盤ぐいぐいぐいと女を威嚇するように近寄っていく。最後に女を押し倒した格好になる。女の唇を奪おうとするが女は顔をそむける。 「あたしをおもちゃにしないで。」 男「あれ?あれれ?」 プレイボーイの男は女のいつもと違う反応にとまどう。 1幕了。 第2幕 柱がいっぱい立っている。森の中。それとも柱のかげ? 庭師。 ここのダンスで、「あ~腕に虫が!」ペシッ!というのがあって密かにきのうもきょうもウケル~ 1幕の庭師ダンスよりはスピーディでまるで忍者の分身の術みたいな複雑な動きもある。よくぶつかんないな、音楽がないのによく揃えられるなと感心。以心伝心なんでしょうねえ。ゴディオンとヴァラストロはおなじみのダンサー。 女たちの失神遊び。最後に客席をみんなで見ていっせいに失神する。これ多分(客席を肴にした)ジョークだと思うんですよね~ もっと笑うところなんでしょうが… エミリーのソロ。よくない。 踊りがあいまいで、庭師の踊りのゆっくり版だってわからない。音がないので非常に退屈に感じる。 下着姿の女たちが官能的に踊る。彼女たちの目的は男を落とすことだけ。 いってみればストリップダンスのような意味合いのダンス。 エミリーがドレス姿で現れるが、自分は彼女たちには入っていけない。 女たちは柱の影から覗いている。 ここは1幕の「表」ではない「裏」。 柱の陰で貴族がやることは… である。 男たちが獣のように這い出てくる。ニコラは上着を脱いでベスト姿になっている。 男と女が柱の陰で抱擁を始める。 8組。つまり女は8人。でも男はニコラ・プラス7人。 エミリーが一人余っているのだ。 当然のようにセクシーすぎるニコラ。 女扱いはお手の物。 手を握る。女は手をはらう。2回。体をなぞり合う。女が下に下がっていく。そしてキス。 そういう中途半端な状態で男女はいきなり冗談のように走り回って戯れる。 ニコラは例のかわい子ちゃんをダイナミックに抱きかかえると回転して去っていく。かっこええ~ 首尾よくいったカップルもあっただろうが、逃げられた男4人が舞台に取り残される。 「いっちゃったよ!」 どうしたんだ? 「せっかくキスしたのにいっちゃった!」 え? 「だ・か・ら・あ~~~ こーんな体したいい子だったのに、キスも何回もしたのに… 逃げられた!!」 だから? …こ~んなキスか? 男がふてくされる男にいきなりキス。目が点。客席も目が点。さすがおフランス。 そして4人組で踊りだす。ここも良かったです。 激しくてユニーク。 べザールともう1名のグランジュテ。おおっ。だいたいグランジュテが出てきたのはここが初めて。いかにクラシックの大技をほとんど使わずにプレルジョカージュが振付けているかがわかる。 庭師たちが黒い目隠しをしたエミリーを連れてくる。 エミリーもさきほどの女たちと同じ、ビスチェにスカートの下着姿になっている。 目隠しをとると男が上手から現れる。 男はベスト姿。 下は黒の膝丈のズボン。 男は女性に懇願するように踊る。自分の心情を吐露する。 狭いところで激しく踊る。 ここで初めて空中2回転がでてくる。ニコラ~! 地面を蜘蛛のように這いまわったり、とにかく奇妙な振り付けなのだが、モーツァルトがすべてを中和するのである。 男は女の胸に顔をこすりつける。 激しくぶつかって抱き上げる。これはどう考えても暴力的な性のイメージである。 (ここでハプニング。ニコラとエミリーが密着したとき何かがひっかかって、どちらかのボタンか何かがぶちっ!と切れて下に落ちた。) エミリーの応えは、もちろん頭突きなのだがぜんぜん拒否になってない。弱い。 ニコラが自分から下がってるじゃん。こういうのは遠慮したらいけんよ~ 去っていく女。 第2幕了。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月24日 22時14分56秒
[BALLET] カテゴリの最新記事
|
|