スカラ座「ドン・カルロ」 Day2 Part2
第2幕
カルロが情熱的に手紙を読んでいる
しかし現れた女性は王妃ではなくエボリだった。
ザージックはヴァルガスの3倍ぐらいの大音量で歌う
ほんとすごい。
情熱的に「愛している!」と訴えた瞬間
ヴェールをとった女性
王子はショックを受ける
エボリはポーザと王がカルロのことを話していたと言って
自分だけが王子を助けることができると言う
つまりロドリーゴは実は王の腹心でカルロに陰謀を企てていると…
ロドリーゴを信じながらも心に黒い染みが広がっていく
信じていいのか?
いや、信じなくては!
ロドリーゴが現れ
エボリに手を焼いているカルロに加勢する
エボリには国王に後ろ盾があるのでポーザ候なんか怖くない
エボリは王妃が尻軽だと侮辱して
声を震わせて歌い揶揄する
エボリは汚れたむすこめ!
とカルロを思いっきり侮辱する
最後の高音は出していなかったヴァルガス。
しかしここの3人の重唱も見事だった。
第2場
教会前の広場
スペイン・ハプスブルグ家の国家とカトリック教会の強い結びつきの語られる章。
そもそもは。
神の威厳を借りて絶対的な王制をしく。
偉大なカルロ5世を讃えることで
自分の絶大な権力を確固たるものにする
世襲の王制の姿
なんかパルジファルとちょっと似ている
死者がいまだに権威を持っている世界。
真黒な幕
その前の玉座で考え事をする王。
突然黒幕が上がって薄幕だけになる。
しかし王は
微動だにしない。
眼を開けているのかつむっているのかすら判然としない
彼は民衆が何を歌おうが反逆者が柱に縛り付けられうようが貴族がゆるゆる歩いてようが
まったくリアクションがない。
かみてから王妃の列が行進して出てくる
さあ教会の扉よ開けよ
我々の王(カール5世)を返したまえ
フィリッポは初めて動き出す。拝む。
薄幕が上がってまばゆいばかりの景色が広がる
薄幕が上がると王は立ち上がる。
民に私は誓った
異端者には血の制裁を!
これこそ独裁者
独裁者は常に民衆を味方につけるものだ
フランドルの使節を連れてカルロが直訴に来る
その6人の使節の6番目が一人だけ若い男で胸に模様のあるチョッキを着ている
その男が疲労でふらふら!という演技を一人だけやっているので目がとまってしまう
誰だろう
ちなみに
この6人
Filippo Bettoschi
Alessandro Paliaga
ERNESTO PANARIELLO, (b 1953 )
STEFANO RINALDI MILIANI basso
Alessandro Spina
LUCIANO BATINIC Bass
ここのはねつけるフィリッポ
お慈悲を願う民衆とエリザベッタとカルロ
合唱
および
重唱
見事だった!
カルロが逆上するソロ
ここも良かった。
例の刀を取り上げるところ
フィリッポ
とロドリーゴとカルロ、この「三角関係」が表現しつくされているシーンだ
王はロドリーゴを昇進させるとカルロを一顧だにせず火刑に向かう
カルロはただ立っている 茫然と
何も起きなかった 自分が命を賭して連れてきた使節も
いったい何だったんだ
そんなカルロをじっと見つめているロドリーゴと、少年時代のロドリーゴ。
おとなになるって悲しいことだねと言っているようだった。
このシーンはほんとにすばらしかった~
Part3へ続く