ROH : Don Carlo
Don Carlo - Royal Opera House, 15 September 2009
Intermezzo さんにさっそくのっております。
この人によると
ビリャゾンの時(初演時)より数ランクダウンだそうで
その原因はビシコフだそうです
この人は云わずと知れたカウフマンのファン。
カウフマンは絶賛です。
そんでもってサイモン・キーンリーサイドは「ヴェルディ・バリトンじゃないんだよな~」と述べていますが、そんなこと最初からわかっとるわい!
私もまったく同じことを考えていたんではっとしたんだけど
今回のスカラのイェニスも、「ヴェルディ・バリトンじゃない」んですよ。
パワーで持っていく男らしい歌唱だんだけど
声そのものの美しさや深みはないの。
そのへんがサイモンと似ているんで
なるほどと思っちゃったんですよね。
コルネッティもこの役には「合ってない」
前回一般的に非常に大絶賛されている
フルラネットは「ほとんど完璧」なんだけど、
ビシコフの指揮で被害を多く受けてた、
そうです。
ポプラフスカヤは「前回よりは良くなった」
とだいぶんこんな感じですが
はああ~~~!
見たい。
あんなに物議を醸したガッティのスカラのドンカルロだって
実物を日本で聴いたら
すばらしかったんだもん
同じくインテルメッツォさんのとこで
パーペが数年後に活動を縮小するという気になるニュースがあったりして
気をもんでいますが
今回パーペに恋してしまったので
彼のヴォータンを全幕で聴くまではやめるなん言わないでほしい!
あとハンス・ザックス。
パーペの歌唱が飛びぬけてすばらしいのを思い知らされた今回。
まさにダイヤモンド。
理性的なワーグナー(ドイツ語)は彼に合うんだけど
こんなすばらしいフィリッポはほんとに聴いたことがなかった
とにかくヴェルディの作品のすばらしさを再発見したスカラウィークだった。