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カテゴリ:OPERA
藤原歌劇団創立80周年記念公演
オペラ『ファルスタッフ』 作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ 2015年1月25日(日) 東京文化会館 上野 指揮:アルベルト・ゼッダ 演出:粟國 淳 ファルスタッフ】折江忠道(1/25) フォード】森口賢二(1/25) フェントン】中井亮一(1/25) アリーチェ】佐藤亜希子(1/25) ナンネッタ】清水理恵(1/25) クイックリー夫人】牧野真由美(1/25) メグ・ページ】日向由子(1/25) カイウス】所谷直生(1/25) バルドルフォ】曽我雄一(1/25) ピストーラ】小田桐貴樹(1/25) 合唱指揮:須藤桂司 合唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー管弦楽団 美術:横田あつみ 衣裳:アレッサンドロ・チャンマルーギ 照明:笠原俊幸 *** 藤原ファルスタッフ Day 2 キャスト終了。 歌手にとって難易度の高いオペラをさらりと楽しく演じてみせる。すごいです。 やはり題名役の折江さんが圧巻。 美しい声でいかにもファルスタッフという深い温かみのある声。大声量でペースが落ちない。 テノールのドクターカイウスを歌った所谷さん すばらしかった。強靭なリリコ。 ナンネッタの清水理恵さんも美しい声で聴かせた。 ピストーラの小田桐さん アンサンブルに徹していたが歌も見栄えもすばらしかった。 フェントン中井さんは本調子ではなかったと思うが大健闘。さすがの歌唱力。彼はイタリアのレッジェーロの響きがある。 フォードの森口さんもいかにもフォードという強引で自信家の男をうまく表現していた。演技もすばらしかった。 クイックリー夫人牧野さんは抜群の安定感だった。 アリーチェの佐藤亜希子さん、声のみならず容貌もとても美しく貴族的で魅力的だった。 メグ・ページの日向由子さんも美しい声でしっかりと役目を果たしていた バルドルフォの曽我雄一さん、コミカルでおもしろかった。 高齢のゼッダさんの作り出すすばらしい音楽に酔った。 セットが見やすくカリブの海賊のような雰囲気ですばらしかった。演出も工夫されていて唸らされた。 &&& ファルスタッフ!という鋭いカイウスの声から始まるファルスタッフ。 所谷さん 顔を特殊メイクしていて奇怪な老人になっているので誰だかわからない。 サージョンが桁外れの声量なので楽しくなる。 セットは木の枠組みでついたてのように開いているので見やすくわかりやすい。全シーンこのセットをうまく使う。2階建てでしもてに階段と入り口。上手は厨房とファルスタッフの私室への出口となっている。 召使の小姓と宿屋の主人は黙役だが全編登場しいい味を出している。 バルドルフォは酔っ払いでピストーラは剣術使い。先日のスパラフチーレがよぎるが 小田桐さん今日はアンサンブルに徹していて立派。 ピストーラの拒絶にさっそく迎合するバルドルフォ。 すぐにアリーチェのシーン。 机などを置き直すだけなのでサクサク進むし 19世紀の芝居の雰囲気をわざと演出している。 女たちの哄笑 すばらしい! 男たち 森口さんすごい存在感。 男たちのシェークスピア時代の髪型がまじ変。これも狙いである。 衣装がすばらしい。金持ちのフォードの衣装 アリーチェ メグ の衣装 まるでディズニーの白雪姫の衣装。もちろんクイックリー夫人は魔女(笑) フェントンとナンネッタの戯れ。 すばらしいなあ〜 女たちと男たち そしてフェントンの9人の重唱圧巻! 休憩 第2幕 ファルスタッフに平身低頭 戻ってきたバルドルフォとピストーラ。 クイックリー夫人が引っ掛けに来る。 去り際にブチュッとキス 客受ける。 今度は フォンターナさんを紹介する。 変装しているフォード。 バリトン2人の名シーン。 ファルスタッフが着替えに行き、フォードは嫉妬で怒髪天を衝く。 ファルスタッフの服装がまたらしいもので感心する。客にも受けていた。 フォード邸。 巨大な洗濯籠を設置する。 愛の語らい フォードたちが来ると知らせが。 またここのフォードの服がおしゃれ! フォードは洗濯籠をかき回す。 いなくなるとファルスタッフは籠に入る。 階段の上のスペースのカーテンの陰に隠れ逢引するフェントンとナンネッタ。 フォードたちはフェントンらをアリーチェらと勘違いする。 フォードは出てきたフェントンに娘はやらんと毒づく。 洗濯籠を川に捨てさせるアリーチェ。 ここ舞台が川に変貌する。 このベタな演出もシェークスピアリアン・ピリオドへのオマージュか。 あっぷっぷ。 第3幕。 溺れているファルスタッフ そしてガーター亭に戻ってきたファルスタッフ。 ここの演出も面白い。 宿屋の主人と小姓だけは優しい。 酒で元気を回復するファルスタッフ。 クイックリー夫人の ごめんあそばせ!に酒を吹き出す。 客大笑い。 引っかかるわ! 奥の間にファルスタッフとクイックリー夫人が消えアリーチェらが出てくる。 新たな計画。フォードとアリーチェにも別々の計画が。 夜 フェントン。 ここのフェントンのアリアは大変難しいものです。 中井さん 歌心があります。声量もあり、格別の存在感を示しました。すばらしいテノールです。 ナンネッタが応えます。 いいところで邪魔が。 アリーチェは2人に指示を出します。 ファルスタッフ。 すばらしい歌唱。 アリーチェが来ます。 メグも。 森の妖精たちが来ます。 ナンネッタ。 ファルスタッフは籠状に編まれた紐で吊るしあげられます。背後の台の上で女性たちが引っ張り上げているように見せています。 ファルスタッフは調子に乗って素顔を晒してしまったバルドルフォを見破ります。 種明かし。フォンターナ氏は実はフォードでした。 2組の結婚式。カイウス博士とフォードは騙されます。 喜ぶナンネッタとフェントン。 騙されたのは誰? さあ大団円。 キャストが一列に並んで歌い出す。 まるでランスへの旅への架け橋のような展開。 すべて冗談! シェークスピアの芝居は最後にキャストが客に語りかけるシーンがある。あなたはどう思いますか?的な。お芝居が教訓でなければならなかった時代のよすがだと思うが。この演出は最後にそれを取りいれた。見ている客も騙されてますよ。この芝居に!と示唆する。シェークスピアの時代を浮き上がらせようとする演出家の意図が表れていた。 お疲れさまでした! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月27日 07時54分13秒
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