Wiener Staatsoper
FIDELIO
Ludwig van Beethoven
11. Jänner 2016
19:30-22:15
Peter Schneider | Dirigent
Otto Schenk | Regie
Günther Schneider Siemssen | Bühne nach Entwürfen von
Leo Bei | Kostüme
Evgeny Nikitin | Don Pizarro
Klaus Florian Vogt | Florestan
Anja Kampe | Leonore
Stephen Milling | Rocco
Boaz Daniel | Don Fernando
Valentina Naforniţa | Marzelline
Jörg Schneider | Jaquino
Dritan Luca | 1. Gefangener
Hiro Ijichi | 2. Gefangener
***
この役をニキーチンがウィーン国立歌劇場で歌うのは初めて。
7日の演奏はアンガーがピツァロだったのでほんとに11日のきょうがウィーンでは初めて。
そのような機会に立ち会えてやや感無量である。
オットー・シェンク演出のフィデリオは前々回にウィーン国立歌劇場が日本に来たときの演目で、横浜の神奈川県民ホールで小澤さんの指揮で上演された。
やはり今日もそのときと同じようにレオノーレ三番が2幕の場面転換の時に演奏され、圧倒的だった!
本当にマックスでオケが音を出してクライマックスに突入したときには涙が出るほど感動した。
この身の僥倖に感謝したい。
指揮のペーター・シュナイダーは相当な老人ではあるが指揮ぶりはまったく衰えていない。
オケピのコンマス、きょうはライナー・ホーネック。
ただひとつ、オケピの中のホルンがきょうコケまくっているシーンが多かったのが残念。ホルンがやらかすと回りの客が失望のため息や吐息を発するのが、さすがウィーンのお客さんは厳しい!と感じられた。
オケは第一と第二Vio が対向配置。第二ヴァイオリンの奥にヴィオラ、トロンボーン
私の側のかみて側は前半は演奏していないことが多く
ベートーベンが弦をフルに使うとこと使わないところのこだわりを持っていたことがわかる。
逆に第一ヴァイオリンの奥に木管、ホルン。
歌手はやはり第二幕冒頭から登場したクラウス・フロリアン・フォークトが段違いのパフォーマンス!
声のサイズがすごい!声だけでなぜか圧を感じる。
圧倒的な声の輝かしさ、美しさもそのままで数年前と少しも変わっていない。
彼のフロレスタンは生で聴くのは初めて。
神々しくひたむきに歌う姿。
本当にすばらしい!
ロッコのミリングは初めて生で聴いたがやはり磐石のバスで、このフィデリオにちゃんと重みを与えている。
ピツァロのニキーチンは大変な美声のバスバリトン。この役はシュトルックマンのように声に凶暴なほどの迫力が必要なのでややイメージの違うピツァロなのかもしれないが、私としては大満足。彼はけして汚く歌わないので。
カンペはやはりフォークトの次に圧倒的にすばらしく、
演技も必死なレオノーレを表現し、姿が愛らしいので個人的には大ファン。
カンペとフォークトのコンビは数年前のバイエルン国立歌劇場でのワルキューレのジークムント・ジークリンデコンビ以来。
やはりこの2人のトップスターがいるとああ、ウィーンにいるんだ!という気になる。
ドンフェルナンド、昨夜のドンナーに続き連日登場のボアズ・ダニエル。ノーブルで美しい声ですばらしかった!ドンフェルナンドの声にはやはり気品が必要なのでとてもよかった!
美女ナフォルニタもマルツェリーネで健闘。
アンサンブルは本当にすばらしく酔いました。
チェロのピチカートすばらしい!
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最終更新日
2016年01月12日 15時48分45秒
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