火の鳥 望郷編 (手塚治虫)
○内容宇宙への開拓と地球への帰郷を描いた物語。エデン17という辺境の星で開拓に燃えるロミとジョージの若い夫婦。ジョージ亡き後、新たなイヴとして生きるロミを描いた大河物語。○感想人間の生きるための生命力を壮絶に描いている。近親結婚・食人肉等、すさまじい展開。そして発展と衰退。その全ての成り行き、生命の愚かさなど、火の鳥は全てを見てきている。後半からは、銀河系を飛び越えての地球探しのあまりにも壮大すぎる宇宙放浪。人間の理解を超えてくる様々な惑星の生態に、ワクワクさせられます。火の鳥の大きなテーマとして描かれている輪廻転生からか、過去に登場した牧村やムーピー、チヒロ等の登場人物達が、様々な繋がりを持って関わってきます。哲学・宗教・エンターテインメント等、様々な要素をあわせ持った傑作です。すさまじい生命力を感じる作品クリック応援をお願いします