田中城ゆかりの建物 「田中城下屋敷」
丸いお城で紹介した田中城の下屋敷が復元されていると知り出かけてきました。田中城に建てれていたものや下屋敷にあった建物を移築・復元したもので貴重な資料も展示してあります。明治維新後に田中城に入った高橋泥舟はこの建物を「光風霄月楼(こうふうせいげつろう)」と名付けたそうです。他にも櫓内には田中城や田中藩に関する資料がありました。資料によると、江戸後期の田中藩は4万石(実質は5万石)で城のある藤枝の他に駿東郡や下総にも領地を持っていました。櫓の他に郷蔵、茶室、中間部屋・厩があり、いずれも市の文化財となっている貴重な建物。茶室は田中藩家老の茶室だといわれており、清楚な感じがする数奇屋造り。郷蔵は天保14年に建て替えたという記録が残っているので、かなり昔に建たようです。厩には馬がいて、びっくりしましたが人形でした。厩には中間部屋が併設されており安政6年頃の築だと推定されています。小さいながらも庭園も復元されていました。写真は池のほとりにある「亀石」です。亀に見えるでしょうか?下屋敷には亀石と鶴石があったそうですが、鶴石は行方不明で亀石は偶然掘り出されて発見されたそうです。