tacmic Ave.

「じゃぁ、今度は来年の１月ですね。予約は入れておきますか？
　それとも様子を見て入れますか？」

「・・いえ、予約しておきます。来年の１月ですね。じゃ１５日の夕方に・・」

半年振りの歯医者さん。

ズボラで、昔から一夜漬け女王のあたしが自分から予約を入れるのは
無理と言っても過言でない・・。

毎回こうやって半年後の予約を入れます。
忘れない様にカレンダーと自分のスケジュール帳にすかさずマークをつける。
まだまだ、まだまだ先！と思って油断していると
絶対と言っていいほど、忘れるんですね～。

虫歯はありません。
要は掃除してもらうだけです。
でもこれが重要なんです。

口の中を見られるのって、かなりプライベートな部分を見られている気がして少し恥ずかしい。
でも綿を入れて、大きな口を開けて、あの「キーーーーーン！」という音に
必要以上に目をギュっと瞑ってしまう、あの間抜けな顔は
一体どんな間抜けな顔をしているんだろ～・・なんて思いながら。
きっとブサイク～なんだろうなぁ・・。

そしてもう一つ。

あたしには「悪魔の歯」があります。
出てくるはずのない場所からほんの少し牙みたいな悪魔の歯が顔を出しているんです。

前歯の乳歯がなかなか抜けず、周りの永久歯がどんどん生えて、
その乳歯が抜け替わった時に永久歯が生えてくる場所がなくなってしまったらしいのです。

行き場のなくした歯はその後、彷徨い続け、ようやくヘンテコな場所に顔を出しました。

今でこそこの歯は自分のチャームポイント♪となりましたが、
当時それはもちろん、あたしのコンプレックスとなりました。
だって、嫌でしょ？悪魔の歯なんて。

今通っている歯医者さんはおかしなおじさんで。
あたしのこの歯に驚く事もなく

「先生、悪魔の歯はどうしたらいいですかね～？」

と相談した所

「どこが悪魔なの？幸せな歯だよ～。
　自分がどうしても気になるなら抜いてあげるけどどうする？
　みんなが持っていない歯を持っているなんて
　ラッキーな幸運の歯だよ。」

と言ってくれました。

有り難かったなぁ。
一時は、何故中学の頃に歯医者に連れて行ってくれなかったのか
母を責めた事もあったのに。
こんな風にとらえる事が出来るなんて。

・・とにかく。
歯は大事にしないといけませんね。
子供達も今の所虫歯は、なし。
このまましっかりと磨いていかなきゃね。

と思う今日この頃。