アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛)
この春最後、17番目に登場のスミレはアメリカスミレサイシンです。・・というより、ビオラ・ソロリアと言った方が一般的なんでしょうか。狭山丘陵の各所でたくさん咲いています。まずは紫色の「パピリオナケア」という舌を噛みそうな名前のから。濃い紫色のスミレは、狭山丘陵ではマンジュリカをさしおいてこれが一番多いです。アメリカスミレサイシンの中でも最も広範囲で見られます。マンジュリカと比較するとやや青みのある紫、ふくよかな花弁、側弁の毛がフサフサ、葉が丸くていかにも丈夫そうと、その特徴はかなり違います。でも、いくつかのサイトでこの花をマンジュリカとして掲載しているのを見かけました。【写真】アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛) スミレ科もともとは園芸品種だそうで、大振りの鮮やかな花を見るとさもありなんと思います。狭山丘陵の至るところで繁殖しており、逞しさはスミレの中でもトップクラスでしょう。さしずめスミレ界の黒船といったところか。カメラ機種名 Canon EOS 40D撮影日時 2010/04/18 13:19:18Tv 1/500Av 4.0ISO感度 100レンズ EF-S60mm f/2.8 Macro USM続いて、真っ白なのは「スノープリンセス」でいいかな・・この花は私の知る限りあまり広い範囲では見られません。狭山丘陵では工ヶ入というところで大きな群落を作って咲いています。白くてふっくらした花は野生っぽくないですね。この花も、マルバスミレとして載せているサイトがありました。やはりスミレはどれも一緒に見えてしまうんでしょうかね・・・最後に、「プリケアナ」というやつを・・これも大きめの花で、白地に青い模様がきれいで見栄えがします。狭山丘陵南側の数カ所で咲いていて、大きな群落もあります。今日で4月も終わりですね。それとともにスミレの季節も終わりを迎えます。今シーズンは不作の種類もありましたが、どうにか狭山丘陵で確認している17種類を見つけることができました。エイザンスミレやオトメスミレなど数の少ない種類もあるので、また来年も相見えることができることを祈りつつ、今年のスミレシリーズを閉幕とします。