テーマ:映画鑑賞(1113)
カテゴリ:邦画-1990年代
★★★★+
鑑賞No:00810 製作:1994年 監督:市川崑 出演:高倉健/中井貴一/宮沢りえ <市川崑監督 追悼企画2/3> 「忠臣蔵」を新解釈し、一種の情報・経済戦争として描いた忠臣蔵映画。 元禄14年3月14日、江戸城で赤穂城主・浅野内匠頭が勅使饗応役・吉良上野介に対し刃傷に及ぶ。これにより内匠頭は即日切腹、赤穂藩は取り潰しとなるが、吉良はお咎めなしとの裁断がくだる。この一方的な裁断には、時の宰相・柳沢吉保と上杉家江戸家老・色部又四郎の策謀があった。 急報を受けた赤穂藩は騒然となり、篭城か開城かで揺れるが、筆頭家老・大石内蔵助は吉良を討つべく、動き始める・・・。 数多い忠臣蔵ものの中で、かなり義理人情部分をそぎ落とし、塩相場を利用した経済戦略や意図的な流言などによる世論操作などにスポットを当てたあたりなど、異色かつ新鮮で面白い。 ただ、これほどの語りどころの多い話を、2時間あまりで描くにはやはり無理があるのか、消化不良感は否めない点もあるが、忠臣蔵ものの中でも特筆すべき作品のひとつである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月19日 04時51分37秒
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