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タルギウユ

韓国の助産院と産後ケアセンターに関して


◆◆◆韓国助産院に関して ◆◆◆

 日本と同様、韓国の助産院も1973年当時は全国に727箇所あったが、1990年には336箇所、2001年には86箇所と減少が続いている。韓国での助産院での分娩件数はわずか全体の0.2%であり、残り99.8%は医師を中心とした医療介入による分娩だ。

 以前は助産院は医療施設として認められていなかったのが、1973年の医療法の改正により医療機関として位置づけられるようになり、それまでの助産師の業務範囲は「正常分娩の取り扱い」だけであったが、改正によって「分娩を介助する人」が助産員であり、特別な研修を受ければ、骨盤位、双胎、吸引分娩も母子に異常がない場合は取り扱えるようになった。また、会陰切開と縫合、IUD装着、膣スメア検査などもできるようになった。

 これだけ色々なことができるようになると、助産師というより医師?助産師がそんなことしてもいいわけ?などと思わなくもない。だが、やはり助産院は韓国でも家庭的で自然分娩、母乳を推進してくれることにはかわりないようだ。
 

韓国助産院での出産のメリット・・・日本と同じっか・・・(笑)

1.とても親切に相談にのってくれる産前診断

助産院では赤ちゃんを取り上げてくれるだけではなく、専門医療機器もあり、妊娠中の診察も可能だ。病院のように形式的な診察ではなく、丁寧な説明をしてくれ、ママの不安を解消してくれる。勿論出産のときも大きな力となってくれる。

2.最初から最後まで診てくれる助産師

分娩のほとんどをママひとりで乗り切らなければならない病院出産と違って助産院での出産は、陣痛が始まったときから赤ちゃんが生まれるまで、助産師がママと一緒に乗り切ってくれるため、ママは安心できる。

3.自由な体勢で陣痛を乗り切ることができる

病院では分娩待機室でベッドに寝て陣痛を耐えなければならない。だが、助産院ではママが自分が楽だと思う体勢でいられるため、つらい陣痛も乗り切ることができる。また、分娩台が嫌ならば部屋での出産も可能だ。

4.母乳・母子同室

子供が生まれてもすぐに新生児室に連れて行かれる病院とは違い、助産院ではママと赤ちゃんはいつも一緒!というメリットが。また可能な限り母乳を奨め、初乳を飲ませることができる。

5.費用が安い

韓国での出産には保険が効く。もちろん助産院も同様だ。費用も総合病院や専門病院に比べると安い。


◆◆◆
 韓国の産後ケアセンターに関して ◆◆◆

  韓国には産後ケアセンターというのがあちこちで見られる。普通韓国では病院や助産院で出産し、滞在できる期間は自然分娩で3日、帝王切開の場合が1週間である。そんなに早く退院させられて、家で家事や育児を手伝ってくれる人がいなかったり、早く仕事に復帰したいと考えているママ達の間には、産後ケアセンターが人気だ。

  産後ケアセンターは、「母親の役割を代わってくれる所」であり、医療施設ではない。だが、助産師が経営する産後ケアセンターもあり、母乳育児に熱心なケアセンターもある。こういうところでは、乳房のマッサージや母乳トラブルの相談にも応じてくれる。

産後ケアセンターの入院は普通1週間単位だが、中には2,3日の短期滞在コースなんてのもある。これらの施設を利用する人達は約70%が3週間滞在するようだ。ほとんどが個室で入院中は、ママの体をなるべく早く回復させるための体操や、新生児の育児教育やマッサージなどの教育がある。ゆっくり休みながらも、早く育児に慣れるための教育が組み込まれている。たくさんのママ達が集まり、これらのスケジュールをこなすことから、マタニティーブルーやうつ病になるママはいないと言うことだ。

 ただ、産後ケアセンターは医療施設ではないのに、たくさんの新生児を取り扱うため、医療面で多少問題がある。以前どこかの産後ケアセンターで新生児の集団肺炎があった。もちろん、こんなことはしょっちゅうあることでもないし、どこの施設もそんなことが起こらないように管理を強化しているとは思うが・・・・。

 韓国の産後ケアセンターは、ママの産後の休養だけでなく、まだまだ子育てに未熟なママを手伝ってくれたり、色々な情報を提供してくれたり、そんな場所となっている。








韓国助産院・産後ケアセンターリスト


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