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小出裕章先生 たね蒔きジャーナルの発言記録

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恐怖のタヌキ野郎

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Oct 5, 2013
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 永岡です、ラジオフォーラム、今週はジャーナリストの石丸次郎さんの司会で放送されました。三角山放送、先週の佐高さんのお話がすごかった、ちょっと他では聞けない、だからラジオフォーラムを聞いてほしいというコメントがありました。
 今日はいつもの司会者で社会活動家の湯浅誠さんが、大阪に来られて、日本の民主主義、ホームレスの現状についてお話をされました。湯浅さんは貧困問題、民主主義のあり方に発言をされており、今回はそのお話です。

 小出裕章ジャーナル、小出先生のお話。今日は少し前の原子力重大事故、JCO事故のこと、99年の東海村での事故であり、ウラン溶液の臨界事故、至近距離で中性子線を浴びた作業員2名死亡、1名重態。この時小出先生は原子炉実験所所内で仕事をしていて、第一報を臨界事故と聞いてそんなものは起きないと思ったのです。臨界とは何かについて、ウランは地球に広くあり、通常は濃度が低く核分裂の連鎖反応はない。ウランの連鎖反応を持続的に起こさせるには工夫が要り、連鎖反応の持続を臨界といい、原発は様々な工夫をして臨界を維持してエネルギーを得るが、JCOでは意図せずいきなり臨界になったのです、それで臨界事故と言うのです。小出先生、福島原発事故に講演される際にたびたび臨界事故も語られ、この事故の重大さは、被爆が大変恐ろしい結末をもたらし、それを小出先生も認識され、大内さんは83日間治療を受け、その記録も本になり、文庫本にもなっている。1ページ読むごとに閉じたくなるつらい本ですが、被曝を知るために多くの人に読んで欲しい。そして、この事故は第一報時に臨界事故は起きないと小出先生は思い、臨界事故は起こしてはいけないが、世界で何度かは起きたものの70年代で根絶されもう起きないと思っていたのが常識であったのに、日本で起きてしまい、小出先生は驚いた。事故の経過を調べ、世界の人たちも調べると、日本だから起きた事故だと言われるようになった。
日本は科学技術先進国ではなく、原子力日本が世界の最先端と思うがそうではない。日本は長い間鎖国して、近代文明に触れたのは最近、西洋文明の物まねをしており、科学技術先進国ではなく、特に原子力では日本は全くの後進国、戦争に負けて原子力の研究を禁じられ、科学技術の力量はもともと不足しており、世界で根絶された事故も日本で起こったのです。
その後、事故の教訓は原子力研究にまったく生かされず、臨界事故は容易に防げる。ウランは地球上に低濃度で存在し、一定の場所に一定量以上のウランを集めないと臨界にならず、どういう形状ではだめかも分かっており、世界各国はウランが一箇所に集まらない臨界管理をしていたのに、JCOではウランが一箇所(沈殿槽)に集まる工場が認可されていたが、そんな工場を本来は認可してはいけないし、それを認可した学者、政府の責任である。現場のマニュアルミスと言われ、現場の運転員の問題といわれていたが、原子力を推進してきた人は作業員がミスをしても大丈夫(フェイルセーフ、フールプルーフ)といわれて、しかしそんなことは実際はない。臨界にならないように工場を作らないといけないのに、認可した人は責任一切取らず、運転員に責任を押し付けて幕を引いた。これは福島にも通じる、残念なのです。
 この本(朽ちて行った命)、新潮文庫から出ており、石丸さんも読んで、大内さんの体の破壊が克明に記録され、この教訓を福島の作業員の方についてどうするかについて小出先生の見解、JCO事故で大内さんと篠原さんは膨大な被爆を受け染色体も破壊され短期間で亡くなり、福島での作業員はJCOのように大量に被爆をしていないが、被爆は大量でなくても危険で、染色体、遺伝子に傷が作られ、それですぐに死ななくても、やがてがん、白血病などの病気になるのです。以上、小出先生のお話でした。

 そして、湯浅さんのお話、1回ゲストで出て欲しいとなり、出演です。湯浅さんを出したのは、貧困問題に関わられ、2008年の派遣村、政府に持ち込み活動され、もやいを立ち上げて、これは2001年に発足、路上炊き出し、夜回りを95年から始め、90年代後半の4年で路上活動者は6倍(100人→600人)になり、世の中の底が抜けた。路上に出る前の人とも接点を持つ必要があり、保証人がなく野宿になった人もいるので、もやいを2001年に作ったのです。民主主義のあり方についても発言され、参院選で安倍自民の圧勝、憲法改正も視野に入り、特定秘密保護法も論議される。ジャーナリストに問題なのに、安倍政権やりたい放題で、民主主義が危なく、これについてのお話で、総選挙で安倍自民が大勝して憲法改正、集団的自衛権、秘密保護法とやりたい放題。湯浅さんそれを予測され、石丸さんリベラルが自民の中、民主も加えて再結集して自民に対抗するため再編すべきと湯浅さんが言われたことについて、リベラル再結集、みんな(国会議員もその他の人も)やらないといけないと思っているが、元さきがけの武村正義さんも発言し、しかし具体的にどうなるか、今のメンバーで誰と誰が組むかという話にはなっていない。みんなの党の渡辺氏も個別政策ごとの協力と言っている。湯浅さん、何年のスパンで考えるかであり、これから3年おそらく国政選挙はなく、湯浅さん、参院選でねじれ解消、新聞は自民は黄金の3年を手に入れたと言うが、リベラルにはもっと長いスパンが要る。日本の、高度成長後の大きな節目は3回あり、1回目はオイルショック、ロッキード事件、新自由クラブ誕生。2回目は冷戦崩壊、リクルート、佐川事件が細川政権を作ったこと。3回目はリーマンショック、新自由主義の崩壊で政権交代と見て、その間は20年弱ずつ、いろいろな課題があり、原発もあるが、変わる希望に結びつかず、この3回で変わるベースが盛り上がるときがあり、次いつ盛り上がるか、どう盛り上げられるか、3~7年のスパンで考えるべきなのです。

 後半はホームレスの現状で、湯浅さんには貧困問題の専門家で、厚労省の資料ではホームレスは減っていると言うものの、湯浅さん厚労省の数え方は昼間役所の人が目で数える、テントの数を数え、テントをもたない人が増えるとカウントする数は減る。大阪も東京もこの10年テントを建てさせず、それで減る。また路上で寝る人なので、ネットカフェで寝る人は入らない。このため、減ってはいないが、支援団体の炊き出しを見たら減っており、路上で寝起きする人は多少減っているが、その手前、家を持たず友人宅を転々とするなどは増えている可能性があるのです。
 今日は取材リポート、昨年10月14日に大阪駅で野宿していた人が10代の若者に襲撃され死亡する事件があり、ホームレスの現状についてラジオフォーラムスタッフの鈴木祐太さんの取材がありました。鈴木さん、JR大阪駅高架下の野宿者襲撃について、支援団体、野宿する人が蹴飛ばされる、酔っ払いのいたずらとの声があり、まだ物騒であり、バケツで水をかけられるなど、複数の人が暴行を受け、交番の近くなどに寝場所をすることもあるのです。どういう人が野宿をするのか、両親の介護で仕事を辞め、その後安定収入がない、年金生活が出来ない、ホームレスはもともと日雇いなどの不安定な人で、生活できない。鈴木さんの取材で、野宿者の姿は、スラックス+ワイシャツ、ジーンズなど普段の姿の人が多く、町を昼間歩いても野宿者と分からない。石丸さん、釜が先の野宿者支援も80年代にしたが、今はそれとは様変わりし、湯浅さん、野宿者は90年代に問題になり、バブル崩壊で日雇いが問題になり、それから20年、日雇いをやった経験なし、釜が先・山谷に行ったことのないこともある。日本の低所得化が止まらず、いろいろなルートでホームレスに陥りやすいと言われました。東京も、山谷は日雇の町→生活保護の福祉の町になり、野宿は東京全体に行く。公園でテントを貼らせない、野宿の人はボロボロで見たら分かるが、見ても分からない野宿の人もいる。歌舞伎町でも帰る場所のない人が座っており、貧困の見えにくいものが強まっているのです。行政もどういう人がホームレスになるか把握できず、アメリカに比べて日本は行政のシェルターなし。支援を必要とする人を確定せず、私的な空間(ネットカフェとか)にいるしかない。アメリカだと支援の入り口もあるのに、それが日本ではないのです。
 リスナーの湯浅さんへの質問もあり、夫が脳出血で入院し、支援を親族に願ったら生活保護を薦められたということについて、生活保護規制についての質問があり、湯浅さん、生活保護の法改正が臨時国会に出るので、まだ改正されず、改正されたら、扶養義務の話はあるものの、民法で扶養義務が定められ、それを特別に今までの民法の規模を変えるものではなく、社会的な雰囲気を受けて、行政の窓口が厳しくなる可能性はあるが、扶養義務は今までと変わらないのです。生活保護が必要なら、相談に行ったらいいと言われました。自民の片山さつき議員など、生活保護叩きをしており、それで不安を持つ人もあるのです。また、ブラック企業の問題は生活保護のハードルを下げたら解消するかとの質問があり、湯浅さん、生活保護は働けない人だけでなく、働いても最低賃金ももらえない人ももらえる。生活保護より、セーフティネットの問題で、年金をもらっても野宿する人もいて、雇用保険で支えたら生活できる。生活保護はセーフティネットの一部で、トータルで考える必要もあるのです。石丸さんの質問で、政界再編の問題、安倍自民のペースで世の中が変わり、それへの対抗勢力がいるのに、安倍氏のやりたい放題、湯浅さん、社会活動家としての見解は、合意形成する必要の中で、湯浅さんが政治の世界に入ることについて、これは白紙で、考えようなし。今の状況、安倍氏はライトで、左が空いており、これをどうするか、政治家も頑張らないといけないが、自民党のハト派(宏池会)にも響く世論があり、一番意見の近い人もあり、社民党的なシンパシーもある。背後にシンパシーを感じる人もいて、こういう人の声をどう連携させるかを考えないと、政治家だけで変わらない。歴史を見て分析する評論家的なものもいるが、どう実践するか、なるべく広くの人の共感を得られるように、これは政治家でなくても必要なのです。
 ここで歌、ルイ・アームストロングの、この素晴らしき世界が流れました。
 湯浅さん、ゲストの立場もいいと言われて、これからもゲストで出ると言われました。ラジオフォーラム、HPも充実しており、過去の放送もyoutubeやポッドキャストで聴ける、小出先生のお話も文字で読めます。来週は湯浅さんの司会で、政界再編の可能性、ヒントについて、自民党ハト派の重鎮の河野洋平さんのお話を聞きます。今の政界をどう見ておられるかを聞きます。
 また、ラジオフォーラム、皆様のご支援を募っています。権力や資本の力に左右されない姿勢を守るためにです。ラジオフォーラムは日本のジャーナリズムに画期的なことをやっているのです。
http://www.rafjp.org/support/
 皆様のご協力をよろしくお願いいたします。





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Last updated  Oct 5, 2013 06:28:47 PM
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