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テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:映画 ナ行
『ノーカントリー』を観ました
「すべての美しい馬」の原作者、コーマック・マッカーシーの戦慄の犯罪小説 『血と暴力の国』の映画化。 80年代、メキシコ国境沿いのテキサスを舞台に、麻薬取引がらみの大金を 持ち逃げしたばかりに、理不尽なまでに容赦のない宿命を背負わされてしまう 男の運命を描いた衝撃のバイオレンス・ドラマです >>『ノーカントリー』関連 原題:NO COUNTRY FOR OLD MEN ジャンル:ドラマ/犯罪/サスペンス 上映時間:122分 製作国:2007年・米 監督・製作: イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン 出演: トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン 【ストーリー】 人里離れたテキサスの荒野でハンティング中に、銃撃戦が行われたと思しき 麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス。 複数の死体が横たわる現場の近くで、200万ドルの大金を発見した彼は、 危険と知りつつ持ち帰ってしまう。 その後、魔が差したのか不用意な行動を取ってしまったばかりに、冷血非情な 殺人者シガーに追われる身となってしまう。 モスは、愛する若い妻カーラ・ジーンを守るため、死力を尽くしてシガーの 追跡を躱していく。 一方、老保安官エド・トム・ベルもまた、モスが最悪の事件に巻き込まれたことを 知り彼の行方を追い始めるが、モスを保護できないまま、死体ばかりが増えていく 事態に直面し、苦悩と悲嘆を深めていく…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 世の中は計算違いで回る ハンニバル・レクター以来の映画史上最悪の死の運び屋殺し屋アントン・シガーが 映画の冒頭からその威力を発揮しておりました おかしなおかっぱ頭で、高圧ボンベ付きの家畜用スタンガンを武器に、 コインを投げ相手に自らの運命を決めさせたり、 親切にしてくれた人相手でも有無を言わさずボシュボシュと食らわせ、 無残に人を殺して行く様子にはもうゾッとします そこには、凡人の僕が分かるような理由がないんです。 この人に出会ってしまったらもう何を言ってもおしまいです 死神のようでもあるシガーは、レクター博士とはちょっと系統が違っているけど、 映画史上に残る殺し屋であることには間違いないでしょうね。 シガーを演じたハビエル・バルデムは、2007年アカデミー賞助演男優賞を受賞しただけあり、 冒頭の手錠での殺害シーンでの異常な表情は必見の価値ありです シガーに狙われちゃったジョシュ・ブローリンが演じる ルウェリン・モスとの対決シーン の緊迫感も凄かったです 思わず、瞬きを忘れそうでした 麻薬がらみの200万ドルを持ち逃げした男ジョシュ・ブローリンが演じる ルウェリン・モスと、 金を取り戻そうとする殺し屋ハビエル・バルデムが演じるアントン・シガー、 殺し屋を追う保安官トミー・リー・ジョーンズが演じるエド・トム・ベル保安官の3人が 追っかけあう単純そうなストーリーなんですが、どう転がるかわからない展開に ラストまでハラハラドキドキ、音楽がないのもリアルな惨劇の音をそのまま聞かされるので より緊張感を高めてくれ、よく計算させられた構成に引き込まれました 万人受けがいいとは言えないし、ラストも賛否両論ありそうです。 僕も何が良いのかうまく説明できませんが、最近観た映画の中では一番圧倒されました だいたいどの映画を観てもぼやいているトミー・リー・ジョーンズですが、 今回も、正義を信じ、アメリカに尽くしてきたおじいちゃん保安官としての ボヤキが最後まで虚しく響く映画でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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