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テーマ:映画レビュー(889)
カテゴリ:映画 サ行
『人生は、奇跡の詩』を観ました
『ライフ・イズ・ビューティフル』、『ピノッキオ』のロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演作品。 イラク戦争時のローマとバグダッドを舞台に、愛する女性の命を救おうと 奔走する男の一途な姿をユーモアを織り交ぜ幻想的に描いたロマンティック・ドラマです >>『人生は、奇跡の詩』関連 原題:LA TIGRE E LA NEVE THE TIGER AND THE SNOW ジャンル:ドラマ/コメディ/ロマンス 上映時間:114分 製作国:2005年・イタリア 監督・脚本・出演: ロベルト・ベニーニ 出演: ニコレッタ・ブラスキ、ジャン・レノ、トム・ウェイツ 【ストーリー】 2003年、イラク戦争開戦直前のローマ。 2人の娘の父親でもある詩人のアッティリオは、最近出版した詩集も好評で 順風満帆な日々を送っていた。 そんなアッティリオは、毎晩ある女性との結婚式の夢を見ていた。 彼女の名前はヴィットリア。 しかし現実の世界では、アッティリオがどんなに自慢の詩で彼女への愛を語ろうが、 まるで相手にしてくれないのだった。 ところがある日、伝記作家である彼女が、アッティリオの友人で著名なイラク人の 詩人フアドの伝記を仕上げるためイラクの滞在中に爆撃で負傷、意識不明の重体に 陥ってしまうのだった。 報せを受けたアッティリオは、取る物も取りあえず、危険な戦地へと向かうのだったが…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 心が君に届くまで、僕は愛を送り続ける ― 。 『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニが 監督・脚本・主演の3役をこなした意欲作です 始終ドタバタ動き回り、しゃべりまくるロベルト・ベニーニが演じた 大学教授で詩人のアッティリオには、 ロベルト・ベニーニならではの味がありました。 一途にがむしゃらに一人の女性を愛する、必死過ぎるその姿は 滑稽で笑えるんだけど男としてかっこよくもあり、羨ましくも見えました そんなアッティリオに愛される女性ヴィットリアを演じたのは、 実生活でも彼のパートナーであるニコレッタ・ブラスキ。 落ち着きないアッティリオをうまくかわす大人の女性でこちらもかっこいいのです 戦時下のイラクで意識不明になったヴィットリアを救うべく、 なりふりかまわずイラク入りし、道端のバスやら、バイク、 はたまたラクダまで使って、回復に必要な薬、栄養剤、酸素ボンベなどを 必死に調達する姿が面白いです 靴を盗んで地雷原に入ってしまったシーンでは爆笑しました もう目覚めないかもしれない愛する女性を必死に助けようとする どこまでもポジティヴなアッティリオが 時折見せる涙、ベッドで眠り続けるヴィットリアに話し掛け、 優しくおでこにキスをするシーンが 彼の愛の深さを物語っていて心に沁みます 月夜の教会でトム・ウェイツの歌声が響くアッティリオの夢の中での結婚式、 花吹雪の中の虎、いくつもの付箋がひとつに繋ぐラストのシーンなど、 美しくて印象的なシーンがたくさんあって、なんとも温かい気持ちになる映画でした ちなみにジャン・レノがイラク人の詩人フアド役で出演してました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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