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カテゴリ:映画 ナ行
『庭から昇ったロケット雲』を観ました
父の死という事情から宇宙飛行士の夢をあきらめ、実家の農場を継いだ男が、 自作のロケットで宇宙へ飛び立とうとする感動の家族ドラマです >>『庭から昇ったロケット雲』関連 原題: THE ASTRONAUT FARMER ジャンル: ドラマ/アドベンチャー/ファミリー 製作年・製作国: 2007年・アメリカ 上映時間: 104分 監督・製作・脚本: マイケル・ポーリッシュ 出演: ビリー・ボブ・ソーントン ヴァージニア・マドセン 【ストーリー】 小さな頃から宇宙飛行士になるのが夢だったチャーリー・ファーマーは、 いつしかNASAの宇宙飛行士訓練プログラムに参加するまでになり夢へと 確実に近づいていく。 そんな矢先、父親が急死し、彼は実家の農場を継がなければならなくなってしまう。 それでも夢を諦めなかったチャーリーは、独力でロケットを作り、自分の農場から 宇宙へ飛び立とうと無謀とも思える計画を進めていく。 夢に突き進むチャーリーを、妻のオーディと子どもたちが支えていく。 しかしやがて、そんな彼の行動はFBIの知るところとなり、危険人物として マークされてしまう。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 夢をあきらめないこと。 父の背中が教えてくれた。 僕がまだ小学生だった頃に自らの描いた未来予想図では、21世紀には一般人の宇宙飛行なんて当たり前。 月に住む人や、自家用ロケットまであるだろうと想像していたんですが、まだまだ先のお話のようでございます。 さて、そんな近くて遠い宇宙飛行は、今も昔も人類のロマン、男のロマンなわけです。 そんな男のロマンをそのまま抱いたまま大人になり、NASAの宇宙飛行士訓練を受け 夢の実現まで後一歩まで進んだ チャーリー・ファーマー。 しかし、父親の急死によって家業の農場を継ぐことになり、宇宙飛行の夢は途切れたかにみえましたが、 そうではなかったんですね。 それから10年後、チャーリーは、農場の片隅でせっせとロケット手作り。 早速、宇宙まで飛んでいこうと燃料確保に動き出したら、FBI、CIA、連邦航空局、 軍隊、アメリカ中を巻き込んで、大騒動に発展していくってわけで、 なんとも奇想天外でファンタジーなストーリーでございます。 しかもこのチャーリーさん、美しき妻があり、可愛い子供3人の父親であります。 このぶっ飛んだ男の家族は、さぞかし呆れているだろうと思い気や、 妻オーディはじめ、思春期真っ只中の長男シェパード、 まだ幼い娘2人ももちろんチャーリーの夢の実現を全身全霊で支えているんですね。 夢を追う男にはもってこいの、羨ましいくらい家族愛に溢れたファミリーなんです。 そんな宇宙飛行に並々ならぬ意欲を燃やすぶっ飛んだ男チャーリー・ファーマーを演じたのは、 『チョコレート』などでおなじみのビリー・ボブ・ソーントン。 宇宙服がお似合いで、いよいよの時には子供たちさえ総動員でロケット発射に向けて 頑張ってしまう奇抜なぶっ飛び男がハマってます。 そんなぶっ飛び男の良き理解者で出来すぎの妻オーディには、ヴァージニア・マドセン。 巨匠、ロバート・アルトマン監督の遺作となった『今宵、フィッツジェラルド劇場で』では、 天使の役を演じていたので、僕の中ではすっかり天使のイメージが定着している輝きのある美しさでございます。 ぶっ飛び過ぎて周りから理解されない夫を信じ、支え続ける大きな愛情にジーンとさせられました。 そして、パパが大好きな幼い娘2人と、父親を尊敬してやまない思春期の息子が チャーリーの夢の実現に大きなパワーを与え続けるんですね。 可愛すぎる娘2人と、息子と父親の男同士の信頼関係にもジーンとさせられました。 まあそうは言っても、金銭的にも技術的にも、第一近隣住民の安全が保障されないわけですし、 飛ばないんじゃないのかと始終思っていた夢のかけらもない僕を 見事に裏切るような本格的なロケットの登場に、おおーっとなり、 かつて『アルマゲドン』で宇宙に飛んで僕らに涙させたブルース・ウィルスが 元同僚で現在のお国のロケット専門家役 (キーパーソンになるのになぜかノンクレジット出演です)で登場し、 うおーっと唸らせられます。 さらにはチャーリーさん、 意外にも『スター・ウォーズ』の着信音を使うFBIたちを あの手この手で騙くらかして…なんて 先の見えない展開にハラハラドキドキさせられました。 予想以上の出来で迫力のロケット、アメリカの農場らしい美しい風景、 夢を追う男のかっこよさ、何と言っても可愛らしい子供たち、 夫を信じ支え続ける妻の家族の絆が温かくて優しい気持ちになれる映画でした。
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