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カテゴリ:映画 カ行
『かけひきは、恋のはじまり』を観ました
20年代のアメリカを舞台、アメフトに人生を懸けたキザ男と、 最先端ファッションで身を包んだ上昇志向剥き出しの美人記者の恋を描く ロマンティックコメディです >>『かけひきは、恋のはじまり』関連 原題: LEATHERHEADS ジャンル: コメディ/ドラマ/ロマンス 製作年・製作国: 2008年・アメリカ 上映時間: 113分 監督・出演: ジョージ・クルーニー 製作: シドニー・ポラック 出演: レニー・ゼルウィガー ジョン・クラシンスキー ジョナサン・プライス 【ストーリー】 1925年、アメリカ。アメフトのプロチーム“ダルース・ブルドッグス”の キャプテンとして活躍するドッジ。 しかし、創設間もないアメフトのプロリーグは集客に苦しみ、ドッジのチームも 存続の危機に陥っていた。 そこで、ドッジはチームの窮地を救うため、プロより人気が高い カレッジ・フットボールの花形選手カーターを勧誘することに。 またカーターは、第一次大戦でのヨーロッパ従軍時にたった1人でドイツ軍小隊を 降伏させた、という武勇伝を持っていた。 やがて、カーターのいるシカゴに到着したドッジは、スター選手の密着取材に 来たという野心的な敏腕女性記者レクシーと出会い、彼女の魅力に惹かれていく。 だが、レクシーには、カーターの武勇伝はウソだとのタレコミをもとに その真相をスクープする、という本当の目的があったのだった…。 ここから先はネタバレを含みます。ご注意を 遠回りするほど、楽しいのが大人の恋。 男が男であり、女が女であり、恋が恋であった時代・・・ 1920年代のアメリカを舞台に、“恋のかけひき”を描く、大人のラブ・ストーリー 1920年代のアメリカン・フットボール界を舞台に、アメフトをこよなく愛する中年選手と、 アメフト界のスクープを狙う敏腕女性記者、注目のアメフト新人選手であり 戦争のヒーローでもある青年との間の男女の三角関係が絡んだ恋のかけひきと、 アメリカン・フットボールがプロスポーツに進展した時代や、 女性が男性だらけだった社会に華やかに登場し始めた時代の新鮮さとドタバタ感が 往年のクラシック映画さながらの様相で描き出されていて、 懐かしくほのぼのとした気分で鑑賞できる一本でございました。 クラシックな映画にハマる事を知っている監督&主演のジョージ・クルーニーが ダンディでコミカルで、大人の男の余裕を漂わせ、時に殴り合いや泥まみれ、 追走劇を繰り広げる絶妙な演出で魅せてくれます。 恋のお相手になるレニー・ゼルウィガーが演じる男勝りの敏腕記者との マシンガン・トーク バトルも実に絵になるし、楽しい限り。 レニー・ゼルウィガーの美脚自慢や、派手派手な帽子の数々も クラシックな雰囲気にマッチし、ストーリーに華を添えております。 どれだけ顔を殴り合っても傷ひとつ無しとか、寝台列車のカーテン劇場、 もぐり酒場の追走劇、飛びおり劇、往年映画さながらのロマンチックなキスシーンと 口紅べったりのジョージ兄貴のキス疑惑、世間話ありの酒場での乱闘、 どれもこれもが懐かしさいっぱいで展開されて、ニンマリとさせてくれます。 泥んこプロレスと化した試合が、選手たちを判別不可能にし、粋な結果を呼びこんで、 恋のかけひきにもハッピーな幕切れをみせるわけでありまして、 盛り上がりは無いに等しいストーリー展開でありながら、 不思議な充実感に包まれる後味も良い映画でありました。 アメリカン・フットボールがプロスポーツに昇格した時代のあれこれは非常に興味深く、 新ルールやなにやらに振り回されている大人たちの様子も可笑しく見せてくれました。 年寄りだ、年寄りだとバカにされていたジョージ・クルーニー兄貴が 「英雄は人々が作り上げるものだ」と若きライバルに微笑みながら言う 大人の男の器の大きさを魅せつけるシーンに、 兄貴ーっと叫びたくなるのであります。 そんな憎らしいほど渋くてカッコいい ジョージ・クルーニーに出会える作品でもありました。
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