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カテゴリ:【アホ】に関わる単語
我が家には“ミッキー”と云う犬が居る。
コイツはすでに老犬で歯が殆どなくなってしまっている。これは幼少の頃の教育で“噛む”と云う行為を徹底的に禁止された為に、本来の犬の習性である“物を噛んで歯を鍛える”と云う行為が出来なくなった結果だろう。だからペット用のガムなんかを与えても舐めるばかりで噛まなかったりした。 そのせいで、歯が殆どなくなってしまっている“ミッキー”の口臭は凄まじく、その吐く息によって、彼の居る場所は瞬く間に悪臭が広がるのである。来客の多い我が家には非常に忌忌しき問題なのだ。もう、この悪臭が我が家の臭いとしてインプットされてしまっている人々が大勢居るのは残念だが、室内犬として飼ってきたので、今更どうしようもないので、今後も我慢して頂くより他は無いのである。 家族の前では、この“ミッキー”の前でも態度がデカイ俺なのだが、2人で散歩している最中はヤツと話しながら歩いていたりする。傍から見れば気持ち悪るがられても仕方が無いような状態だが、悪臭で虐げられているヤツと家族からの嫌われ者の俺とは結構、馬が合うのだ。ヤツの水受けに水を補給する回数は家族で俺が一番かもしれない。新鮮な水しか飲まないヤツだしね。 俺が初めて犬を飼ったのは、小学4年生の頃だ。 当時、宝塚の田舎町に住んでいたのだが、その時によく行って遊んでいた釣堀に飼われていた犬が子供を産んだとのを聞きつけ、見に行ってしまったのが運の尽き。 丸々コロコロとした犬が俺の瞳を見詰め、どうしようもなく骨抜きになってしまった俺は、釣堀の大将に必死の思いで嘆願し、譲って貰ったのであった。 名前は“パンサー”だ。“犬”なのに“パンサー”なんである。 要するに英語で“豹”の事なのだが、名前の由来は“豹”ではなく“戦車”の“パンサー”からなんである。当時、俺は“戦車”や“戦闘機”“軍艦”などの“無駄の無い必然たるデザイン”の虜で、数多くの模型を部屋に飾っていたりしていた。その中で一番のお気に入りデザインが独軍の“パンサー”だったのである。 ただ、それだけの理由で“犬”なのに“パンサー”と名付けられた彼は傍迷惑だっただろう。なにせ他人から「この子の名前は?」と訊かれた時に「パンサーって云います」と答えると大概のオトナは「は?」ってな感じの態度を取るし、中には“パンサー”を見詰めながら俺に「パンサーって意味は豹って意味・・・」なんて親切に教えてくださる傍迷惑な方もいらっしゃったりしたのだから。 今の【飼い犬】“ミッキー”は老犬だ。干支が一周する位の老犬だ。先は短いのである。 もう、そろそろ家族の前でも“傍から見れば気持ち悪るがられる態度”を公開してもよい頃なのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/11/29 06:10:35 PM
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