|
カテゴリ:【アホ】に関わる単語
なんて美しい響きなのだろう。
なんて素晴らしい言い回しなのだろう。 【下卑る】と書いて“げびる”と読む。 嗚呼、溜息しか出ないような、華麗な調べ。 俺は、この単語が大好きだ。 この【下卑る】と云う単語を知ったのは、俺が宝塚の小学校に通っている頃、担任の家代岡先生に、そう云われた時だ。 なぜ担任が、俺に対して【下卑る】なる単語を使ったのかと云うと、終礼の時間にクラスメイト全員で云う言葉に問題(言葉にではなく、俺のほうにね。)があったからだ。その言葉とは・・ 「先生、さようなら。皆さん、さようなら」 なのである。 もうネタバラシしたも同然なのであるが、一応、その理由を述べるとすると、即ち“さようなら”の部分を“さよオナラ”と発音していたのだ。つまりは“オナラ”を強調して言っていたため、俺ひとり「先生、さようなら。皆さん、さようなら」のフレーズが音痴になっていたのである。 つまりは馬鹿なんだな。俺。 で、家代岡先生が烈火の如く俺に対して 「たら君!そんな【下卑る】ような言い方はよしなさい!」 となったのである。しかし、そうやって怒鳴られただけでは済まなかったのがポイントなんである。 なぜ怒鳴られただけでは済まなかったのか。 そう。 俺は【下卑る】と云う単語を知らなかったのだ。だから俺には・・・ 「たら君!そんな“下痢”るような言い方はよしなさい!」 と聞こえたのだ。 俺にしてみれば「下痢るってナンだ?オナラだから下痢なのか?」などと考えてしまい、家代岡先生に怒られている最中にも関わらず大爆笑をしてしまったのである。 その途端、妙齢の美しい家代岡先生が、鬼の形相になり・・・・その後、どうなったかは想像通りである。 しかし【下卑る】と書いて“げびる”なんて、小学四年のガキに対して使う単語ではないような気もするよなぁ。 まぁ、そこからが、俺の【下卑る】人生の始まりとも云えなくもないのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/02/27 11:53:18 AM
[【アホ】に関わる単語] カテゴリの最新記事
|