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カテゴリ:【俺の考え】に関わる単語
本来【上京】と云うのは“地方から京都へ行く”と云う意味なのであるが、現在では“東京へ行く”ことになってしまっている。
つまりは、言葉の意味合いが“実情に合わせて意味までも変わってしまった”と云うことなんである。 しかしながら日本の“首都”の定義は曖昧で、それを証拠に現行の法律では東京が首都であることを直接定める法令がないのが現状で、一部では未だ京都が日本の首都であるといった意見もあったりするのだ。 とは云え、現在の常識として日本の首都は“東京”となっているので、やはり【上京】と云う意味は“実情に合わせて意味までも変わってしまった”言葉であると云えるだろう。 でも、“実情は変わっているのに意味が変わらない言葉”も有るのだ。その言葉とは、なんと“上方”なんである。 この“上方”の“上”と云う意味合いは“天皇の在所している場所”の意味なので“実情に合わせて意味を変えた”場合、この“上方”は“東京”を指さなくてはいけないのだ。しかし“上方”と云えば、やはり“大阪”と云うのが一般的だ。 閑話休題 俺は、この【上京】と云う単語の使われ方が大嫌いなんである。特に“東京以外に地元が有るヤツ”が東京に住んでいる時に使う【上京】と云う言葉だ。 一体、何なんでしょう。 自分の同郷が東京に出てくるときでさえ、意味が理解出来ない“勝ち誇った顔”をして、おもむろに「アイツも【上京】してくるのかぁ・・・」なんて言い、さらには「アイツ、“地方”出身の田舎モノだからなぁ(苦笑)」なんて言ってしまうのである。自分の事は棚にあげて。 大阪では、そもそも“地方”と云う単語に“田舎”の意味は無い。あくまで“地方”の意味は“一定の地域の総称”なのだ。 しかし東京では違う。厳密に云うと彼らの云う“在京の地方出身者”の間での“地方”は“田舎モノの住んでいるダサくて遅れている地域”となるのである。これは彼等が東京に出てきたときに、自分の地元が“かなり遅れていてダサい地域”だったから、地方の意味がこの様になってしまったのだろうと推測される。 しかし、この“地方”と云う言葉も、実は“実情に合わせて意味までも変わってしまった”言葉であることはあまり知られていない事実なんである。 つまり“地方”と云う言葉の本来の意味は“室町時代の京、その周辺地域”だったのである。 やはり首都は京都に移すべきだなぁと思う。 そうすると“在京の地方出身者”の意味の無い勝ち誇った態度によって傷付く人達も減少するし、なにより現況の東京のパンク状態を回避できるのではないだろうか。 明治二年より遷都された東京が、今度は京都に遷都する番が回ってきたのだ。 ここはひとつ、日本の将来の為にも、“在京の地方出身者”が云う“地方”に住んでいる人達の為にも、政府は是非とも重い腰をあげて実行に移して頂きたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/05/31 09:38:38 PM
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