良い政治とは何か＆良い政治家とは

・川口順子氏初当選、民主に大差／参院神奈川補選／投票率32．75％・

　9 月の衆院選後初の国政選挙となった参院神奈川選挙区補欠選挙は10月23日、投票が行われ、同日夜開票された。その結果、自民党新人で前外相の川口順子氏（64）が、民主党の公募候補を38万5000票余りの大差で破り初当選した。
　衆院選で圧勝した勢いを保った形で、郵政民営化法成立後の「改革総仕上げ」に取り組む小泉純一郎首相にとっては、弾みとなりそうだ。
　一方、前原誠司代表の下で党再生に取り組む民主党は議席を維持できず、衆院選で敗北した流れに歯止めを掛けることができなかった。
　投票率は32．75％で、昨年夏の参院選を21．73ポイント下回った。国政選挙では異例の女性候補ばかり3 人の戦いとなったが、衆院選後1 カ月余りの補選で、郵政民営化法も成立したことから、有権者の関心は低かった。川口氏の任期は平成19年７月まで。　
　●参院神奈川補選確定得票数●

当１，１５０，８６８川口　順子＝自民新（公明推薦）
　　　７６５，５８９牧山　弘恵＝民主新
　　　３７５，５０７畑野　君枝＝共元

・宮城県知事選／前自民党県議の村井嘉浩氏が初当選・

　宮城県知事選は10月23日投開票され、前自民党県議の村井嘉浩氏（45）が浅野史郎知事（57）の後継指名を受けた前県総務部長の前葉泰幸氏（43）ら２人を破り初当選した。
　村井氏は防衛大卒、陸上自衛隊東北方面航空隊勤務を経て、県議、自民党県幹事長を歴任。防衛大出身者としては初めての知事となる。投票率は40．35％（前回35．58％）だった。
村井氏は、県警捜査報償費の凍結問題について、「知事に就任したその日に解除する」と述べ、浅野知事のいわゆる「改革路線」継承を明確に否定した。
　情報公開推進など「改革派知事」の草分けとして知られる浅野知事は、前葉氏を後継指名し、選挙戦でも全面支援した。
　一方、村井氏は３期12年の浅野県政に是々非々の立場を貫き、推薦を受けた自民の支援団体などによる組織戦を展開した。
　村井（むらい）　嘉浩（よしひろ）45　無新（１）
　　●宮城知事選確定得票数●
当３６３，５１９　村井　嘉浩＝無新（自民、公明推薦）
　３１１，４０６　前葉　泰幸＝無新
　　７１，２７０　出浦　秀隆＝無新（共産推薦）