わたしのブログ

真相がわかってなんだかすっきりしてしまった。
昨日までは切なくて苦しくて、何が何だかわからなくてつらかったけれど、
今は涙が出ない。

「彼女」の存在が重いからいやだというのは、
私をほかの女と並列に見ているからだ。
私が彼を好きなのは、彼が私にとって特別だと思っていたからだ。
何十年の歴史があるから、特別な指定席を与えられていたと
思っていたからだ。
でも、いつの間にか、彼は私を一般席に置いていた。
だとしたら、私にとって、彼の価値なんてないのだ。
お金もないし、優しくないし、メールの返信も遅いし、将来設計もない。
今の彼自身には大した魅力はない。
講演をやれば大成功って言って、そのくせ会社の業績には
つながらない。
従業員の給料も安いままで、社長のくせに自分が一番人気があると
喜んでいる器の小さい男だ。
ライブをやれば大成功って言って、
知り合いに声をかけて店で歌わせてもらうだけで、何をもって大成功なのか。

私は普通に会社員としてビジネスをしているので、
成功かどうかは結果次第だと教わった。
うまくしゃべれたから成功とか、受けたから成功とか、
そういうことはどうでもよくて、結果、ビジネス成果が出たかどうかだけが
大切なのだ。

彼は、小さな会社の社長をやっているので、世間を知らない。
なので、ビジネスにおいては非常識で、自分に甘い。

ギターも歌も、素人の割にはうまいけど、
素人の割には・・なだけだ。
自分は作曲の才能があると自慢していたが、
才能があったら売れるんだよと私は思った。

今の彼は、多少若作りではあるけれど、
大人の男として成功しているモデルとは言えない。
海外にわたって、なんとか生活しているだけで、
同級生の男の子たちの中では、きっと一番気楽な生き方をして、
だけど、地位も名誉もお金もなにもない。

そんな彼が好きだったのではない。
私は頭の良い人や尊敬できる人が好きだから。
私が彼に恋をしたのは、彼が私にとって「特別」だったからだ。
特別な関係の上に今の私たちがあると思って、
もっと特別な関係を築きたかった。

彼が私をほかの女と同列に扱った瞬間に魔法が解けた。
そんな風にしか思われていなかったのか。
彼女面が重いって。
年に一回しか行かない私が重いって。

自分を悪者にしたくなくて、ずっときれいごとを繰り返していた。
そして嘘は絶対につかないと嘘ばかり言っていた。
もっと早く言ってくれたら、
私がこんなに悩まずに済んだのに。

自分のことしか考えない人になってしまった。

軽くて、思いやりがなくて、自分のことだけだ。
口先だけでうまいことを言ってその気にさせて、
何のフォローもなしだ。

あんな言葉、信じた私がばかだった。
でも、昔の彼は、もっともっと本気でいてくれたから。
そういう関係の帰結だと思った。
そうなりたかった。

ほかの人と同じであれば、彼である必要がない。
彼でないほうがずっと条件だって良い。

目が覚めた。
ずっと感じていた違和感だった。

もう彼からは卒業します。
なにもかもが幻想だったのだなと思った。
だまされた半年間のことは、ただの無駄だった。

来年の休みも取り消した。
写真も手帳から取った。
dropboxもファイルごと消した。
「いくらでも・・・」と言ったきり、ほとんど中身は増えなかった。

彼はただ、好きなお酒におぼれ、
好きな音楽を続け、
ときどきセックスをする女がいればそれでいいのだ。

私である必要はなかったのだ。
驚いた。

もう会わない。
私、何に惑わされていたのだろう。