テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:アーティストの一歩一歩
4月18日から22日まで、ベラドンナ・アート展がありました。 日記は何話か書きましたが、会場が基本、撮影禁止だったので、 自分の作品は公開しないままでした。 撮影禁止、というがっかりするお達しがあって、昨年のように、 絵の前で記念撮影、っていうのができなかったのは残念でした。 絵を見に来てくれた方にも、思い出が残らないし。 自分も、この絵を描いた年の自分はどんなだったのかな?と後で振り返れないし。 同じ時期、同じ場所で開催してた平泉展にもお邪魔したのですが、そちらでは みんな自分の絵や人の絵の前で写真撮ってらしたので、来年はベラドンナも 写真撮れたらいいのになと思います。 会場の華やかな作品の様子も、少しお知らせしたかったです。 乙女作家さんたちの力作がありました。 個人的には、搬入や搬出の際に、自分の作品だけ撮れました。 せっかくだから、ここに載せておこうと思います。 2回目のベラドンナ・アート展への出展。 昨年の一回目の出展は、陶器絵付けのセットの展示でした。 今回は、「ゆみクマ絵の大きいのが見たいです。絵で行きましょう。」と 主催者の方に言っていただき、久々大きなクマ絵を描きました。 キャンバスのサイズ的には、クマ絵では今までで一番かな。 額はまたWOODYPAPA特製です。 題名のカードも撮ってきました。 この名前は、ベラドンナ事務局で決めてくれた名前で、これで「ゆみ」と読みます。 ゆみゆみ、ではありません。 今回は「クマのお絵かき屋さん」の文字も入れていただきました。 題名は、「桜夢…逢える日。」 この絵は最初に、題名をイメージしていました。 クマシリーズでずっとテーマにしてきたこと… ある意味、これで完結編です。 そう思って思い入ればかりが強かったので、絵はなかなか思うように描けず、でした。 逢える相手の、向こう側の世界。 逢える日を待ってるこっち側の世界。 その間に何があるのか… その計り知れない距離感を…どのように表すのか… 思いを絵にするという作業は、難しいものだな~とつくづく思いました。 きっと、絵に思いを込めすぎてしまうと、やっぱり絵というものには限りがあって、 思いを描く、という作業と、実際のキャンバスの空間を埋めていく、という作業の狭間で ずいぶんもどかしい気持ちを体験しました。 妙にリアルすぎたり… 逆に立体感が出なかったり… この子は大きなハートを後ろに隠し持ってるのですが、どっちを向いているかを うまく表すのに苦労して、丸みをおびた風船のようなイメージのハートはまだ 表現しきれてない感じでした。 女の子は、大きな桜の木のある丘の上に立って・・・ 来たるべき人を待っていますが・・・ 女の子に相手が見えているのか、相手に女の子が見えているのか、 そこはまだ測り知れなくて… その間の距離がどのくらいなのかも、お互いにわかっていないのです。たぶん。 桜のトンネルから現れる相手が見えたような気がするのは夢なのか… あたり一面、桜がわ~っと取り囲んで、一面の桜畑のような雲海のような… ・・・道はうまく繋がっていないようにも見えるし、確かにもう一歩、な気もする・・・ そんな「桜夢」(さくらゆめ)。 でも、お互い知ってか知らずか、空には祝福の虹が出ているので・・・ きっと、思い描いた夢は、もうすぐ、叶うんだと思うよ・・・。 見ていただく人には、「虹が額にもはみ出してるのがいいね。」 「桜きれいだね、よく描いたね~」「クマさん可愛いね。」と言っていただき、 それで充分でした。 絵の前で思わず泣いてくれた方がいて、それにもらい泣きしてゆみが泣いたのは 絵で、何かが伝わった感、を経験したからでした。 だからこの絵は、成功だったのだと、描いた意味があったのだと思えた展覧会でした。 そう、展覧会というものは、自分の絵を見てもらう、感じ取ってもらう場所なんだ と改めて実感しました。 だからそれは、実際に見た人じゃなくても、こういう画像を見た人にも、 何かを感じてくれる人がいるのかもしれないです。 そう思って…改めて載せてみました。 そしてこの絵は、同時期開催の銀座で行われたプチ・ベラドンナ展に出展した 小作品と、連動しています。 両方の会場を回ってくれた方に、なんとなく気づいてもらえたかもしれません。 ここに一緒に載せておきます。 「託した想い、届け・・・」 お互いが託した想い… どのくらい離れているのかわかりません。 自分の想いが相手に届くのか知る由もありません。 でも・・・ 空のどこか果て、虹の橋で・・・ 出会ってるかもしれないです。 託した想いがいつか届きあう… そんな日が来るんだと… そんな絵です。 二つの絵は、連動しています。 これまで描いてきた、このテーマの集大成になります。 関連の絵がいくつかあります。「酷、その一歩前」では届くことがなかった手紙、 を表現しましたが、最後は、ハッピーエンドが待ってる、という願いを込めて、 この二つの絵を、ベラドンナ・アート展と、プチ・ベラドンナ展で、発表しました。 ちょっと、描き終えた感がありましたが… これは燃え尽き症候群ではなかったみたいで… 新しいすがすがしい気持ちで、そのあとはまた違った絵が描けました。 それがのちに、ささっと売れてしまった絵です。 気持ちが一区切りついて、気負いが無くなったからよかったのかもしれないですね。 ベラドンナ・アート展で、大きい絵を描いたことは、表現の面でも技術の面でも 大変勉強になりました。 上野の日々は、アートと、上野公園の自然の中に身を置いた貴重な時間でした。 来年も、ちゃんとその時期に上野に居られるように、しっかり活動していかなくては と思います。 この二つの絵は、現在、山中湖に展示中です。 山中湖テディベアワールドミュージアムにて、9月に入るころまで【裕実展】開催中! 詳しくは山中湖日記をご覧ください。
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