|
カテゴリ:語学
さて、今回は久々のEさんネタです。
一部の方に熱い支持(??)を得るこのEさんとは、 私が以前、プサンに住んでいたときの家庭教師(当時大学2年、男性)で、 173センチ55キロ、 顔は、お笑いコンビ・ドランクドラゴンの鈴木さん(眼鏡の方)似という人です。 ・・・・・・ ちょうどおととしの、今ぐらいの時期だったと思う。 このEさんが、いつものようにうちに来て勉強を始め、 珍しく時間内で終わり、珍しく何も食べずに帰り支度を始めた。 「先生、今日は元気がないですね?」 「ええ、なんかお腹の調子が良くなくて・・・ふぅ~・・」 ほんと、顔色も良くないみたいだ。 何より、いつものように覇気がない。 いつもだったら、 私の発音の悪さをネタにイジメようと、 本読み中に目がランランと輝いてるのに・・。 「ちょっと、お手洗い借ります・・」 「はい、どうぞ」 バタン。 「ふぅ~~~~ーー;」 「お腹痛いの?なんかヘンなもの食べたとか?」 「友達と冷麺食べたんですよ、あれがいけなかったんだきっと・・!」 「冷麺で?冷えたのかな?」 「あ、ちょっとまたすいません・・!!@@;;」 バタン! 「ふぅ~~・・・ーー;」 「大丈夫?」 「はい・・あ!やっぱもう1回・・@@;」 バタン! ・・・しばらくして出てきたEさんは、さっきよりも具合が悪そうだった。 なんだか、あれよあれよという間に一気に悪くなったという感じ? 「ちょっと座りますか?午後大学ないんだったら、少し休んで帰った方がいいんじゃないですか?」 「はい・・」 珍しく素直なEさん、言われるままソファーに座ったが、 しかし、座ったまま、地蔵のように固まって動かない。 「なんかすごくダルそうだけど・・?少し横になる?」 「はい・・・」 これまた珍しく素直なEさん、 ほんとに横になって、これまた微動だにしなかった。 あぁ、これは・・! 私はピンと来た。 「Eさん、それは冷麺のせいじゃないですよ!」 「え・・?」 「お腹が痛くて、吐き気もあるでしょ?」 「あります・・」 「すごくだるいでしょ?」 「はい・・」 「動こうと思っても無理じゃないですか?」 「ええ、ダメです・・><」 「それは単なる下痢じゃなくて、お腹の風邪です。」 「なんですか?それ・・?」 「お腹にくる風邪ですよ!下痢と嘔吐と脱力感で、 とにかく辛くて動けないんですよ」 「そうなんですか・・?」 「そうです、私も経験ありますから。秋から冬に流行るんです。 今日はたぶん、動けないかも・・」 「ええ~?そうですか・・・××」 Eさんはちょっと休んだら帰れる・・くらいのつもりでいたようだが、 そのままパッタリ寝込んでしまった。 私も何度か経験があるが、 とにかく体に力が入らず、起きられないのだ。 私は枕と毛布を掛け、 万が一の時用に洗面器(^^;)と、 水とポカリスエットも準備してテーブルに置いておいた。 「Eさん、すみませんが私、テコンドーに行ってきます。 1時間したら戻ってきますから、ゆっくり寝てて下さい」 「はい・・・」 夕方、Eさんを置いて私はテコンドーに行った。 (病人を置いてヒドイかな・・?) ともチラと考えたのだが、 あの風邪は絶食して寝てる以外に治す方法はなく、 私がいてもいなくても同じだと思ったのだ。 1時間後、テコンドーから戻っても、やはりEさんは同じ体勢のまま、 ずっと寝ていたようだった。 これじゃあ、動くのは無理だなぁ・・ Eさんは一人暮らしなのでアパートに帰っても誰もいない。 ここにいたほうが安心なので、 今日はこのままソファーで寝てもらうことになった。 ・・というか、本人寝てるのでやむなく。 翌朝9時。 ムックリとEさんが起きてきた。 「あ、なんかだいぶいいです!」 「昨日はよく寝れましたか?」 「はい、でも夜何度か吐いちゃいました」 「それでスッキリしたのかもしれませんよ」 「たぶんそうです!あ~ほんとに気分良くなった・・!」 「水分補給もした?」 「このポカリスエット良かったです~なんか、お腹すいてきたなぁ~」 「まだ食べちゃだめですよ!」 「え~?でもほんとに大丈夫になったんですけど・・」 「1日くらい胃を休ませないと」 「え~~><;;」 Eさんがあまりに何度もせがむので、 リンゴをすりおろして、半分だけあげることにした。 「ゆっくり食べるんですよ?」 「はい^^」 ズズズ~~~~!! ←コラ! 「もうちょっと食べたい・・!」 「また下しても知りませんよ~?`´」 「あともう少し・・!」 「死ぬかもよ?」 「死んでもいいから食べたい~~><」 「ったくも~~!死んでも私のせいにしないでよ?」 ガシガシガシ・・・・りんごをする私。 ズズズ~~~・・・・一気飲みするEさん。 若者の自然治癒力はスバラシイ。 めでたく1日ですっきり治ってしまったEさんは、 やっぱりしっかり、おやつのすりりんごを一個完食して、 ついでに洗面所で髪の毛も洗って、 サッパリした顔で我が家を後にした。 そして、 どうもこの時から、Eさんの私に対するスタンスが、 微妙~に変わったようなのだ。 先生と生徒 というより 時々面倒を見てくれるアネキかなんかに・・・; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[語学] カテゴリの最新記事
|