|
カテゴリ:語学
大邱(テグ)出身のEさん、かなり頑固で保守的な性格。
(テグはその土地柄か、我慢強い人が多く、歴代大統領も多く輩出している) それは食べ物にも表れていて、 こんなに日本語を勉強してるくせに、和食をほとんど食べたことがない というところに、彼の保守性を垣間見た気がする。 とにかく、 なんといっても韓食(ハンシク)なのだ。 唐辛子やニンニクの味がしないとごはんじゃないと思っている。 「日本食、食べたことないの?」 「あんまり・・」 「え~~どうして?こんなに日本語勉強してるのに!?」 「別に・・だって高いでしょ?それに韓国の食事が1番美味しいし」 信じられない・・@@ その国のことを知ろうとするなら、言葉だけじゃなく、 文化も知らなきゃ・・ 確かに韓食は美味しいし、私も大好きだが、 日本語を勉強しているなら、日本文化も学ぶべきだろう、 それには食文化から入るのが手っ取り早い。 そう思い、 私は、土曜の夕方、Eさんを家に呼び、 天ぷらと煮魚と味噌汁を作って食べさせてみた。 ・・・が。 ほとんど箸が進まない。 躊躇しつつ、煮魚に手を付けるEさん。 「どう?」 「う~~~ん・・・甘い --;」 「煮魚は甘辛いんですよ、日本では」 「ん~、これは、到底 食べられません!」 ・・・・ぷちっ (ハッ!何この音・・!?) Eさんは、時々やたら小難しい表現を使っていたが、 この 到底 というのもそうだ。 「到底 できません」 「到底 無理です」 「到底 云々・・」 が、しかし。 到底ってのは、絶対に無理!!=不可能 ってことなんだよ! それは食べようと思えば食べられるでしょ、 口には合わなくても! お前の日本語表現は間違っとる~~~・・・・!!! ・・てか、失礼なの、そこまで残すの。 日本では・・。 私の頭の向こうで、そんな声を聞いた気がする・・。 Eさんはたしか、翻訳関係の仕事をしたいと言っていたが、 日本の食事もよく知らずにそれじゃよくないだろうと思って 親切心からしたことだったが、 結局、和食の美味しさはうまく伝わらなかったみたい。 (私の腕のせいもあるだろうけど) その頃、 小泉総理がソウルに来たというニュースをTVで見、 彼が、 「キムチが嫌い」 と言ったと聞いて、私と友人は憤慨した。 「一国の首相がそんなこと言っちゃイカ~ン!」 「韓国が嫌いって言ってるようなもんじゃん」 「たとえ嫌いでも韓国に来たら食え!」 「そうだそうだ!男としてそれぐらいの気概を見せろ!!」 食事の際は、作り手の気持ちも考えて・・・ネ(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[語学] カテゴリの最新記事
|