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ちえ丸のヨロカジ日記

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2006年03月01日
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カテゴリ:語学
 3月になったというのに、まだまだ寒い。

「寒い・・」で思い出すのが、
私が以前聞いた、Eさんの軍隊での話だ。
Eさんは入隊した後、北との境界線にほど近い、
なんとかいう場所に配属になったそうだ。


・・・・・・・・・・・・


「ソウルのもっと北の方の、○○という所知ってますか?」

「いいえ」

「そこはですね、38度線に近いんですよ、それでね、
もう、すっごい寒い!!!んですよ・・・!!><」

「うんうん ((・_・))」

「それでそこに配属されて、ずっとそこで仕事するんですよ」

「ずっと?あちこち移動はないの?」

「ありますよ、命令されてどこそこへ行って仕事して来い!というのは。
でも、基本的には、そこなんです」

「そこの○○という地に所属なんですね」

「そうです。それで、そこで冬場、
簡単な橋を作れという作業を命じられたんです」

「ふむふむ」

「でもね、簡単な橋と言っても、橋げたが一つ、このくらいあるんですよ!」


そう言ってEさんは両手を広げた。


「横幅はこのくらいで縦はこのくらい、厚みがう~ん、15とか20センチくらいかなぁ?」


そこから私が推察するに、その橋げたの大きさは
4~6人掛けのダイニングテーブルのような感じではないかと思う。


「けっこう大きいですね・_・」

「それが、鉄で出来てるから重いのなんのって・・・!
その、こんな幅のある重~~い鉄板を運ぶわけですよ、
こうやって、肩にしょって・・」

「うわ~@@;何人で?」

「男4人で。でも、たぶん、200キロ以上はあったと思う。
だから4人でもけっこうきついんですよ」

「そりゃそうですね」

「でもね、ただ運ぶならいいんですけど、そこは○○でしょ?
しかも冬場で寒いでしょ?だから地面が凍ってるわけ、
僕たち、作業用のブーツ履いててもツルツル滑るんですよ、
普通に歩くのも難しいのに、
その上を200キロの鉄板を持って歩くんですよ、
転んだら・・・どうなると思います?」


「ど、どうなるの・・?(・□・;)」

下敷きです

「・・で?」

死にます

「ウソ・・・(**;;)」

「ほんとですよ、それぐらい危険な作業なんです。
だから、転ばないように、滑らないように、全員必死ですよ、
細心の注意を払いながら運ぶんです」

「そ、そうかぁ~・・(**;;)
じゃ、今無事ということは、Eさんは転ばなかったんだね?」

「ええ、おかげさまで^^。でもね・・」

「はい?」

「僕たちとは別の班が、同じように作業してたんですよ、
別の所で・・」

「ええ・・」

「そしたらですね、聞こえてきたんですよ・・・」

「な、なにが・・?」

「僕が今まで聞いたこともないような、ものすごい悲鳴が・・・」

「ヒョ、ヒョエ~・・!!!@@;;;」

「すごかったなぁ・・・(-へ-)」(遠い目・・)

「そ、それは何の・・@@;」

「あんな悲鳴、聞いたことありませんね・・」

「だから、それはどういう・・@@;」

「ギャ~~というか、うわ~~というか・・」

「いや、そうじゃなくて・・@@;」

「なんていうんですかね、そういう声・・」

「そういう声・・?どんな・・?」

「だから、そういう、人間の最期の声みたいなのって・・」

「最期・・? だ、断末魔・・・!?@@;;;」

「そうそう、断末魔!!僕はその時初めてそれを聞きましたよ」

「断末魔!?じゃ、じゃあそれ、滑ったってこと・・!?@@;」

「そうです」

滑って転んで下敷き!?@@;」

「そうなんです」

「し、死んじゃったの・・・!?@@;;」

「いや、死にませんでした、足を挟んで怪我で済んだみたいですね~(-▽-)」

「あぁ 良かったぁ~・・(--;)

・・・って、コラ~~~!!
じゃあ断末魔の声じゃないじゃん!縁起でもないEさんってば!!」 ペシペシッ`_´




・・・・・・・・・

しかし、
その時は本当に死ぬかと思うくらいの衝撃だったんだろうと思う。
でも、ほんとに無事で良かった。(Eさんも。)
その隊員の方は、怪我のために中途除隊になったそうである。













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最終更新日  2006年03月02日 13時47分49秒
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