高貴なるたましい

人民元の切り上げそのものについては、中国政府も認めていますので、方向的には間違いないと思います。
ここで、利益を得ようと考えている人達は、いっぱいいるでしょう。

そこで、今、人民元を外国為替証拠金取引で買おうとしたらどうなるかシュミレーションして見ました。

人民元は米ドルに、ほぼ完全連動していますので、米ドルが上がれば、人民元も上がります。逆に、米ドルが下がれば人民元も下がります。
そう考えれば、米ドルを売買することと同じことになります。

もし、1万人民元を持っていて、明日、人民元が10％切り上げされたとすると、1.40円くらいの円高になり、その日のうちに売ったとすると14,000円くらいの利益となります。

でも、明日切り上げが行われる可能性は少ないです。

中国政府はその時期が来たらといっていますし、米国政府も半年以内の切り上げを期待するといっています。

そうなると、1ヶ月先ということも難しいのではないでしょうか。早くても、３ヶ月先というところではないでしょうか。

そこで、切り上げまでのスワップ支払いが問題になってきます。

今、1万米ドルを買うと、一日あたり85円くらいスワップをもらうことができます。

ところが、人民元は買うとスワップをしはらわなくてはならないのです。しかも、1万人民元で1日あたり500円くらいになっています。
90日買って持ち続けたら、45,000のスワップ支払いとなってしまうのです！！！
これでは、とても買うことはできません。

さらに、ここのところ、人民元のスワップは急に大きくなってきています。
そのため、このスワップ支払いに耐えられなくなった人達から売りが出てくるでしょう。

その結果、中国政府が保有している米ドル残の増加率が減り投機熱が収まってから、経済特区と外資導入枠を拡大するとともに、人民元の切り上げを実施するのでしょう。

でも、日本の金利より安い中国元って、何？
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利益はガッチリと、損切りはしっかりと。

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