![tii16](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/3ad9a7855ae44487d7c2f69fc499f842d55a3a39.30.2.9.2.jpeg)
「船津胎内神社」私はこのツアーに参加するまで、名前すらも
知りませんでした。明治期に建てられたといわれ、富士山信仰の
中心的存在でもある「無戸室浅間神社」の奥が洞穴の入口に
なっており、細く低い道を屈んで進んで行くようになっています。
洞穴は、世界的にも貴重な地質学的資料で、高温の溶岩流が
大木を取り囲んで固まり、その樹の型が残ったものを「溶岩樹型」
この船津胎内神社は、2本の樹型が連なって出来たと考えられる
「母の胎内」と延長18mほどの樹型を中心に、数本の大木が複雑
に交差して出来た珍しい複合型溶岩樹型で、総延長は約68mにも。
などと説明書にあったのですが、これを読んだだけではピンと来ま
せんよね。古事記には、コノハナサクヤヒメノミコトの分娩の洞穴と
もいわれています。天井には溶岩鍾乳石が群生し、側壁が肋骨状を
しているなど体内の形に似た場所が多いことから、江戸時代から、
富士山登山の際に身を清める体内巡りの洞穴として有名だったそう。
さて私、偶然ながら一番最初に入ることになりました。特に「母の体内」
は、思っていた以上に狭くて低くて、膝を曲げコートの裾と鞄を膝に置き
身を屈めて少しずつ前進しました。結構しんどかったです。地面には板が
置いてあって歩き易くしてあるのですが、水でどろどろになっていました。
そのとき急に、人間ってこんなに苦しい思いをして生まれて来るのに
不幸にもこの世に生を得られなかった兄を初めて思いました。そして
兄の分も精一杯生きようと思いました。最後は本当に這って入りました。
到着して、コノハナサクヤヒメノミコト像に、感謝の言葉を述べました。
そして来た道を同じようにして戻りました。洞穴内はとても寒く、所々
凍っていました。ニニギノミコト像を通り出口へと向かうと、道が全部
凍っていて驚きました。何とか這い上がって、出口へと。とても不思議
で貴重な体験をさせて頂きました。機会があったら是非体験して下さい。
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