1558562 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

医療報道を斬る

医療報道を斬る

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Dr. Bamboo

Dr. Bamboo

Calendar

Favorite Blog

  皮膚科医独身の… 皮膚科医独身さん
臨床の現場より head&neckさん
めんどうはごめんだ お前に云えないさん
Green-Note Green-Noteさん

Comments

一個人@ Re:パパラッチ?(05/29) 前橋市は県内で唯一の医学部のある大学が…
dho@ Re:越権行為じゃない?(06/24) 法医学の観点から客観的事実を述べること…
wadja@ Re:報告(07/13) 心からお悔やみ申し上げます。ネットの掲…
Kosuke@ Re:報告(07/13) Dr.Bambooさんの書き込みを初めて拝見した…
キンシャチ@ Re:報告(07/13) ご冥福をお祈りします。 しばらくブログ…

Headline News

2007.04.05
XML
カテゴリ:医療
こういうの 迷惑なのよねえ


 2月は2回にわたってフェンタニルのことを書いた。とても残念なことだが、同業者の麻薬窃盗・不正使用事件であった。今回はレミフェンタニルで、商品名をアルチバという。まだ発売されたばかりの新薬だ。実を言うと、今回は不正使用の心配はしていない。フェンタニルと違ってレミフェンタニルの場合、不正使用するのは、麻酔科医にとっても手強すぎるのだ。

 ただし、今回の事件はやはりとても残念だ。bambooの勤務先では、症例毎に薬局にアルチバをもらいに行く。これがとても面倒なのだ。何とか手術室に金庫を設置して、サテライト薬局の運営をして欲しいのだ。でも、こんな事件が報道されたのでは、もう無理だろう。面倒でも、今まで通り毎回症例毎に薬局に行って貰うしかないな。

麻薬指定薬を紛失 北九州市立八幡病院

記事:毎日新聞社
【2007年4月4日】
北九州市立八幡病院:麻薬指定薬を紛失 手術室の金庫に保管

 北九州市立八幡病院(大江宣春院長)は3日、手術室内に保管していた麻薬指定の麻酔用鎮痛剤レミフェンタニル3本(計15ミリグラム)を紛失したと発表した。手術室は関係者以外の立ち入りが困難な上、他の薬剤に異状がないことから、病院側は誤って破棄した可能性が高いとみている。

 病院によると、手術室内の二つの金庫に4種類の麻薬指定薬が保管され、鍵は日中は室内に、夜間は当直看護師が保管している。レミフェンタニルは1月に発売された新薬で、手術時の全身麻酔に静脈注射で使う。10本常備し、夕方にその日の使用数を確認して翌朝補充するが、3月30日夕に看護師長が確認すると記録上3本あるはずがゼロだった。28日夜まで記録と残数は一致していたが、29日は使用済みの空き瓶数しか調べていなかったという。

 大江院長は「不手際の責任を感じる。残数と空き瓶の両方を確認するマニュアルも守られておらず、職員の研修を通じて再発防止に努めたい」と話した。【古川修司】




 うちでは空き瓶だけでなく、使った注射器も回収している。残薬があるなしにかかわらずだ。全部ビニール袋に入れて薬局に返している。記事を読むと、やはりお粗末だと思う。これでどれだけ多くの手術室が迷惑を被ることになるのか、少し考えて欲しいな。事故が起きれば、それだけ規制が厳しくなるのだ。

 でも、不正使用を疑う麻酔科医はいないだろう。レミフェンタニルは、シリンジポンプという機械を使って微量持続静注する薬剤なのだ。静注を止めればすぐに効果が無くなってしまう。また、通常使用する量を使えば、呼吸が止まる。とても楽しめる薬ではない。

 実を言うと、批判はしたが、同情もしている。うちでもモルヒネが行方不明になったことがあった。麻薬Gメンが来ることになり大騒ぎになって、院長はふるえが来たそうだ。でも、すぐに真相が分かって解決した。看護師が金庫から取り出すとき、別の患者の分を取り出してしまったのだ。使ったはずの患者の分が残っていてめでたしめでたし。八幡病院は相当絞られただろうな。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.04.05 17:32:19
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.